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【感想】vα-Livの初ライブを見ました。

最初に断っておくと、Vtuberというものがあまり得意ではない。
誤解を招かないように行っておくと、「嫌い」ではなく「得意」ではないのだ。Vtuberの方々の二次元から産まれた特有の見目麗しさみたいなのは好きだし、中の人に余り囚われない新時代のキャラクター文化は今後の発展を楽しみにしているところもあるのだが、僕本人がその配信を見るのが余りにも慣れていない。
何十分程度でも毎日拘束時間が生まれるのが苦手だし、更に何時間単位とまでなるともうついて行けない。俺には俺の時間があって俺の時間を使わせてほしいのにそこまで他の人の何かに時間を割けない。
つまるところ、「配信文化」というものについていけない。
あとYoutubeの配信コメントの空気がすっげえ苦手。

新しいものについて行けないオッサンの敗北宣言といえばそれまでなんだが、マジでこういうのが苦手である。
世の方々に聞くと「でも配信つけたまま流し見とか見ながら作業とかしてるしなあ」って言われてしまう。でもそれを「見た」って言うのは不純じゃない!? っていう僕の面倒くさい部分が顔を出し始める。
つまるところ僕はこの配信文化に相性が悪いのだろうとメチャクチャ思うことがある。今の時代になんて有様だ。

そんなこんながあって、僕は去年始まったアイマスの最新コンテンツであるところの「vα-Liv」に対して、すごい興味を持ちながらも全然追うことが出来ずに居た。
なんか興味があるゲームをやってる時とか、もしくはTLで話題にしてる人がいるときとかにチラッと配信を覗きに行ったりしたぐらいだ。それを見ている、追っているというのは流石に彼女達に失礼な気がしたのであんまり大声で言うことはなかった。
周りは結構ヴイアラを見る人が増えてきたが、僕は結局ロクに配信を見ないまま、ただ知り合いにヴイアラPが増えたのでその情報だけを聞くようになっていた。

そんなこんながあって一年。
彼女達が「候補生」から「アイドルデビュー」になるべく行われた最終投票がつい本日、終わった。投票そのものは一ヶ月ほど前から行われており、周りのヴイアラPも積極的な応援の呼びかけが見えた。
僕も、彼女達に消えて欲しいわけじゃない。というよりも、これからの時代を背負って立つ一つの形として、彼女達を残したいという気持ちは強い。
配信を見れてないから説得力はないけど、長くやってきたアイドルマスターというコンテンツの中でずっと変わらなかったものが変わっていくであろう感覚。彼女達がアイマスの「扉」となってくれるのなら、これからの未来が開けるのかもしれない。そんな気がした。

最終投票を間近に控えた、彼女達の初ライブ。これが、今後の彼女達の運命を決める、初のライブ。そしてもしかしたら――最後のライブ。
「THE LAST STATEMENTS(最終声明)」の名が付けられた、残酷で無慈悲な、でも彼女達にとって希望のライブが、始まろうとしていた。





実際に見て


めっちゃ良かったですね!!!!!!!!!!!!!!!

いや今からでもアーカイブ見れるから見たほうが良いですよ!
特に他のアイマスはやってる人! 見たほうがいいです!!!

ちなみに僕はチケット奢って貰いました。
いや普通に買うつもりだったんだけどなんか急に知り合いから送られてきたからよお! じゃあ見るしかねえじゃんかよ!!
でも自分で買うにはちょっと出費の厳しい時期だったしもしかしたらを考えると奢ってくれたおかげかもしれない。ありがとうね。

いや~…何と言うか、「門出」って感じのライブでした。
なんというか技量そのものはやっぱり拙い感じはあるんですけど、ただ許容範囲の拙さと言うか。「間違いなく伸びる」というタイプの拙さなんですよね。これは多分見れば伝わると思う。
僕もミリオンの1stを改めて見返すと今とは比べるべくもない実力の差があるのを感じますからね。なあにまだ初年度よ初年度。初年度これぐらいだった先輩なんてアイマスにはいくらでもいるぜ!

この三人がレッスンとかを重ねて、実際に実践などをしているという話も聞いては居たものの、僕はその辺をちょっと穿って見ているところがありました。

というのも、レトラちゃんが歌うカバー曲が実装された時に、Spotifyにも即日配信があったんですよね。これを聞いて申し訳ないながら「あんまり聞けるものじゃないな…」って思いました。
レトラは間違いなく三人の中で歌が上手い方なんですけども、やっぱりアイマスの楽曲を10年以上耳にしていると素人の自分でも「プロフェッショナル」と「アマチュア」の歌の違いは嫌でもわかるものです。この辺の曲、頑張って歌おうとしてるのは解るんですけど、声の出し方、息の抜き方がやっぱり素人のそれだな、っていうのを感じちゃったんですよね。これは「歌が上手な人のカラオケ」レベルに留まってるな、と。
でもこれに関しては本人だけの責任じゃないと言うかそもそもミキシングとかが悪いんじゃないか!? というのもちょっとある。プロの環境がある人を使ってるんだからプロの環境を与えてやろうよ!?
でもそれで本人の努力を「編集」で誤魔化すのもな…というのも事実なので、ヴイアラなりの誠実さがこのカバー曲なんでしょう。それでもやっぱり普段から聞きたいと思えるものではなかったですね…

そういうのもあってあんまりヴイアラというコンテンツに歌の良さを求めてなくて配信系アイドルの路線で行ってくれるならそれでって思ってたわけですけど…今回、圧倒的にひっくり返されました。



自力で収めた数少ないスクショ

いや歌上手えじゃん!!!!!
全然編集とかの力に頼らなくても上手えじゃん君等!!!!!!

いやでもこれは…ただ「歌が上手い」からこう感じるんじゃないな、と配信を見ていて思いました。
僕が初めて行ったアイマスのライブは2013冬フェス。あの時から、「歌が上手いからアイドル」なんじゃない、ということは解っていたはずなんです。もちろんその時ステージに居たのはアイドル歴最低7年の実力者たちなのを解ったうえでなんですけど、それでも「歌が上手い」だけでは、「ダンスが上手い」だけでは「アイドル」ではないのだと。

「応援してくれているファンのために歌う」
「支えてくれたプロデューサーのために歌う」
「そして何よりも自分自身の夢のために歌う」

その全てが重なった時、ステージに立つ彼女達は「アイドル」になる。
そしてその輝きは、彼女達のパフォーマンスを10倍にも、100倍にも、いや、100万倍にすらするのだろうと。
長年アイマスをやっていた経験が、そんな風に考えさせました。

もちろんこれはそういった精神的なものに限らず、彼女達が本当にこの一年「アイドルになりたい」という本気の思いを胸に秘めて自分たちを磨き上げてきたからに他ならないのでしょう。
今回のライブは「Vocal」「Dance」「Visual」というそれぞれの内容に照らし合わせたカバー曲を歌い己の実力を見せるというものでしたが、それらのどれをとっても「歌」だけでも「舞踊」だけでも「表現」だけでも足りなかったのだろうと。
彼女達がアイドルであるのなら。
それらを組み合わせた「アイドル」で戦うのだと。
このステージ上で改めて解らされた気持ちです。

彼女達のだけの曲、「リローディング」は彼女達の実力をすべて出し切った素晴らしいパフォーマンスを見せて貰いました。様々に自分たちを表現したカバー曲を見せてもらいましたが、それでもこの曲のパフォーマンスが一番良かった。
借り物の力ではなく、あくまで自分たちが生み出したものが一番だったと言える、それはきっと彼女達の誇りになるのだと思います。
最高のライブを終えて。
僕は、ようやく彼女達を一歩知れたのだと。
彼女達をこれから知りたいと思えたのだと、思えました。



* * *


すいませんどういうことですか??????????

いやっ…その、まずはvα-livの三人、アイドルデビューおめでとう!
でもこれどういうことだよ!!!!!!!!!!

いや~~~掌の上でしたね。
ふざけた企画で女の子の人生を決めるの、確かに「876プロの石川みのりならやる」という圧倒的な負の信頼がある。謀ってくれた、謀ってくれた喃。
元Youtuber(というか「踊ってみた投稿者」)の水谷絵理が所属してる事務所だもんな!! 確かに配信系のノウハウあるわ!!!
こんなふざけた咬み合わせがあるか!!!!!!!!!!!
何年越しの伏線回収してんだよ!!!!!!!!

嬉しいことは、僕が望んだ「アイマスの入口」としての愛夏、宇宙、レトラの三人がこれからも見れるであろうこと。
複雑なのは、僕にとってのアイマスの入口であった876プロ、ひいてはアイドルマスターDSがここに来て彼女達の受け皿となったことです。
こんな…こんなことあるかよ!!!!

この記事「vα-livとても良かった! デビューも決まったしこれから彼女達を応援できたら良いな!」みたいな感じで〆るつもりだったのにとんでもねえ爆弾が出てきたせいでそれどころじゃなくなっちまったじゃねえかよ!
畜生どういう因果だ…俺はミリオンスターズのプロデューサーとして骨を埋めるつもりだったんだぞ…帰ってきたら…俺まで帰りたくなるだろうがよ…あのふざけた876プロとかいう事務所に…
あっなんかいま言語化した瞬間に俺がミリオンライブに居着いた理由解った気がした…うん…

なにはともあれ…今年一年、また楽しくなりそうな予感がします。
それもvα-livの成功のおかげであるし、この成功は三人のアイドル候補生の努力の賜物であり、支え続けたプロデューサーたちのおかげであり、そして応援し続けたファンの方々のお陰なのだと思います。
この健全なトライアングルがなされたまま、アイドルマスターというコンテンツの一つの顔として、これから彼女達が、そして876プロが輝いていく日々を、陰に日向に応援していきたいなと思います。
改めて本当にありがとうvα-liv!
次のライブ…また見るからな!!!


あと配信も頑張ってちょっと見ます!!!
好きなゲームとか興味ありそうな企画のときとかだけでも…頑張るので…(


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