2024年改正後の京葉線ダイヤ その1

はじめに

2024年3月の時刻表が発売され、京葉線のダイヤも全面的に公開された。当方はJR時刻表、JTB時刻表の両方を気分で買っているが、今回はJTB時刻表2024年3月号を購入している。もともとJTB時刻表は京葉線を完全に網羅する形で記載されていないが、今回は特集ページに全駅全列車掲載の形で掲載が行われている。その内容について紐解いてみたい。

運行本数の変化

蘇我~東京間を走破する列車(上り、平日)についてまとめている。左側の数値が2023年3月、右側の数字が2024年3月である。

  • 特急 15本 → 12本

  • 通勤快速 2本 → 0本

  • 快速 23本 → 14本

  • 普通 83本(海浜幕張乗り換え1本) → 92本(海浜幕張乗り換え1本)

なんと、純減という形である。全体の本数が減っていることについては純粋に驚きである。ただ、快速+普通の本数では106本ずつで変化がないため、京葉線内という目でみると大差ないのかもしれない。

朝ラッシュ時の運行本数

次に始発(4時台)~8時台の本数を見てみる。

  • 特急 5本 → 6本

  • 通勤快速 2本 → 0本

  • 快速 3本 → 2本

  • 普通 29本 → 31本

通勤快速2本と快速1本が減り、普通2本と特急1本が増発されている。またこれ以外に総武線経由の快速が8本あるがこちらは本数の変更がない。よって、全体の本数は変化がないといえる。

朝ラッシュ時の所要時間

次に始発(4時台)~8時台の所要時間である。

  • 特急 33~39分 → 33~46分

  • 快速 43~49分(待避0/1回) → 42~44分(待避なし)

  • 普通 49~62分(待避0~2回) → 49~61分(待避0~2回)

快速は途中で特急を待避する特急がなくなったため、42~44分とかなり早くなったイメージである。一方で普通はほぼ所要時間が変わらない。ただ、本数全体の平均を見ると54分が53分となっており、若干のスピードアップが図られているようである。実際待避が2回ある列車は2本のみでありこのうちの1本が唯一60分を超える。また、最も利用客が多いと予想される7~8時台でみると、普通の到達時間は55.5分から54分と1.5分の時短になっている。

蘇我以外の各駅について

千葉みなと~海浜幕張の各駅という面でみると、単純に通勤快速がなくなり快速と普通が合わせて1本増となるため、どちらかというとメリットのほうが多いと考えてよいかもしれない。

最後に

時刻表発売前にいろいろと考察を行ってみたが、やはり対美浜区という面でみれば今回のダイヤ改正は若干のスピードアップと本数増による恩恵があるのではと考える。ただ、内房線や外房線からの直通という面でみれば決して良いとは言えないのかもしれない。ただ、内房線・外房線からは6~8時台にかけて総武線経由の直通も存在する。それについては別途考察を加えてみたい。

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