座標参照系について勉強します
GISを扱う上で最初にして最大の壁、座標参照系について改めて勉強していきます。
1度には書き切れないので、何度も更新して書いていきます。
座標参照系とは
座標参照系とは、ある場所を表すための測地系と投影座標系の組み合わせのことです。
測地系とは
地球は真ん丸の球体ではなく楕円体です。また、地球上の位置を定めるためには緯度と経度を決める必要があります。
この緯度と経度を決めるために、どのような楕円体で考えるか、その楕円体をどのように地球に重ねるかという情報が必要です。
この情報を定めたものを測地系と言います。
日本でよく使われる測地系は下記の3種類があります。
・世界測地系
・日本測地系
・WGS84測地系
投影座標系とは
丸い地球を平面にする方法を投影法といい、その範囲や原点の決め方を定めたものを投影座標系といいます。
日本の林業で最も使われる投影座標系は、平面直角座標系と呼ばれるものです。
平面直角座標系
平面直角座標系では日本全国を19の地域に分割し、それぞれ原点と映す範囲を決めています。
そして、その原点からの距離(メートル)で位置を表します。
5,000分の1や2,500分の1などの縮尺の地図を精度高く作ることができます。
それでは、国全体の地図など、より小さい縮尺(数万分の1~)の地図はどの投影座標系を使うのかというと、ユニバーサル横メルカトル(UTM)図法というものを使います。
ユニバーサル横メルカトル(UTM)図法
ユニバーサル横メルカトル図法(以下、UTM図法)では地球を60の地域に分割し、それぞれ原点と映す範囲を決めています。
日本は51から55の地域に入っています。
次は、そもそも「投影する」ということはどういうことか?を説明します。
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