望み

堤真一さんと石田ゆり子さんが夫婦を演じられているサスペンス。

息子役の岡田健史さんがある事件に巻き込まれ、犯人なのか被害者なのか分からず。。犯人であっても生きていてほしい母親と被害者であっても犯人でないと信じている父親。生きていられて犯人であったら自分の人生が狂ってしまう清原果耶さん演じる受験生の妹。

SNSにも振り回され、犯人と決めつけて家を囲むマスコミ、そして誹謗中傷の落書き。あまりにも苦しい、どちらに転んでも苦しい。

もし自分がその立場になったら・・・と考えされられる内容でした。

幸せな家庭がたった一晩で人生が激変する。愛する息子が生きていたとしても殺人者。。それでも生きていてほしいと望む母親役の石田ゆり子さんがあまりにもリアルで(高校生の母親としては綺麗過ぎましたが(笑))引き込まれました。

息子の無罪=殺されている被害者だと信じている父親役の堤真一さんは、初めは仕事のこともあり冷静で冷たいように感じましたが、加害者らしき行動を見つけてしまっても信じ続け、周りに責められても息子は無罪だと信じ続け、行動していく姿が苦しさなのか切なさなのかその愛情への感動なのか涙が溢れました。

真相がわかる部分からがあまりにもトントン拍子で映画としては少し拍子抜けしましたが、現実はそんなものだよなとも思いました。

母親にコンタクトを取ってくるマスコミ関係者の松田翔太さんがメディアの残酷さをよく物語っていました。いい味出てますよね。

どう転んでも悲しいラストであることは分かっていましたが、優しい家族愛に溢れた結末だったなと思いました。

ただひとつ残念なのは。。岡田健史さん全然出てませんでしたね(笑)

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