人数の町

中村倫也さん主演のある謎の町を題材にした物語。

その町では黄色いツナギを着た管理人以外は全員が“デュード“と呼ばれ、衣食住が保証され、快楽のままに生きられる。自分の部屋が与えられ、部屋に入ったらこの町のバイブルを熟読すること。全ての生活はそのバイブルで管理されている。

最初は戸惑っていた人々もその町で生活していくうちに段々と慣れてくる。実際に生きていて、ほぼ誰もが経験したことのある感覚がこの映画でも描かれている。

物語が進んでいくにつれ、少しずつその町の闇の部分が見えてくる。そんな町に妹を探しにやってきた石橋静河さん演じる真面目な紅子と出会ったことで中村倫也さん演じる蒼山が変わっていく。

紅子はこの町に染まらない。快楽に溺れ、衣食住が保証された、ただ生きるだけなら居心地の良い町。そんな町に染まりかけていた蒼山はこの町に染まらない紅子に興味を持ち始める。。。

この物語の言わんとすることはおそらく映画で表現しきるには難し過ぎるように感じました。物語が進むにつれて見えてくる闇の部分は、現実にあるものかもしれないし、原作者が創り出したフィクションかもしれない。

ただ映画に関して言うと、この映画の内容は、タイトルだけで事足りてしまいます。。

どこまでいっても救いがあるようでないループのような構造は『約束のネバーランド』の世界観に似ている気がしました。


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