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N700Sの運行開始が今年7月に決定

東海道新幹線の新型車両N700Sが7月1日から運行されると決まりました。

JR東海が5年ぶりに導入する東海道新幹線の新型車両「N700S」は東京オリンピック・パラリンピックが開催される直前の7月1日から運行されることが決まりました。

8月に行われる東京オリンピックに合わせたということです。海外からオリンピックを観戦に来た観光客は観光で京都など西に移動する(あるいは関西に入って東京に移動する)のが王道のルートのようです。その観光ルートの骨格となっているのが新幹線なので、JR東海にとっても満を持しての刷新なのだと思います。

N700Sの改善点

気になる新型車両の特徴についてはこの記事が良さげです。

ポイントをまとめると、以下の様になるかと思います。

・普通車を含めた全席にコンセント
・社内の案内板の情報量を増加
・リクライニングの快適さを改良
・グリーン席の機能(読書灯など)を強化
・走行時の振動を軽減
・車椅子席を増加
・監視カメラを増加
・非常時にバッテリー駆動が可能

速度は仕様としては早くなるそうですが、実際には現状の速度と同等で運行されるそうです。

私が特に気になった点を挙げていきます。

監視カメラを増加

防犯面の強化については常々気になていたことなので歓迎します。しかし防犯カメラを増やしたからといって先日の記事「新幹線の安全性をより強化してほしい」で書いた凶悪犯罪が防げるとは思いません。かつて新幹線内で行われた凶悪犯罪は、捕まるのが目的という動機で行われています。窃盗などの犯罪の抑止力として有効になるのだと思います。

凶悪犯罪の抑止力にはならないにしても、より安心して新幹線を利用できるようになりますね。

全席にコンセント

これはかなり嬉しい改善です。旅行中はスマホのバッテリーに関してはかなり問題になりますから。現在もありますが、窓際の人に一声かけないと使い辛いですよね。そのためにあえて窓際の席をとったりしてました。

嬉しい改善ではありますが、最近はスマホの大型化に伴ってバッテリーは随分ともつようになりました。新幹線の移動程度ならば、わざわざ車内で充電しないことのほうが私は多いです。そう考えると、どちらかといえば、パソコン利用者に嬉しい改善なのかもしれません。

ところで、USBの口を作らなかったのはJR東海も甘いなと思いました。今はPCを除く大抵の機器がUSB充電となっています。何たってUSBの規格は国際基準です。ホテルなどでもUSBを壁に直接指せるようになっていたりします。

非常時にバッテリー駆動

さり気なくすごい改善だと思いました。昨今は台風などであれば事前に運休としますが、予測不可能な地震の際はそうはいきません。東海地方は常に巨大地震のリスクと隣り合わせです。急な停電で新幹線が立ち往生してしまえば、1300人が新幹線に閉じ込められてしまいます。この1300人を安全に最寄り駅まで輸送できるようになるというのはとても安心ですね。

私は地元が岐阜なので、20歳で上京してから名古屋と東京をよく往復しています。リニア新幹線が開業する2027年までは少なくとも重ねてお世話になることでしょう。N700Sを楽しみにすると共に、今後も日本の交通の骨格として、より安心でより安全でより快適になる改善を期待します。

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