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プラスチック資源循環法が成立、来年4月からマイスプーンやマイストローが生活必需品になるかも

トレンドに「カップヌードル」が上がっていました。新製品でも出たのかと覗いてみたところ、「フタ止めシール」が廃止されるという話題でした。お湯を入れてから出来上がりまでフタを閉めておくために備え付けられているシールです。カップラーメンはそれほど頻繁に食べないので気にしてませんでしたが、よく読むと興味深い背景が隠れていました。それはプラスチック原料の使用量削減です。フタ止めシールを廃止するだけで年間で33トンのプラスチックごみを削減できるというのだから驚きです。

この流れと関係するのかは分かりませんが、6月4日の参議院議会でプラスチック資源循環法が成立しました。プラスチック製品を減らすための法律です。具体的には製造から破棄に至るまでの各段階で細かく対策が定められているそうです。私達の生活に関係するところでいうと、プラスチックのスプーンやストローの提供が有料になるといった動きがありそうです。

昨年は4月と7月に段階的にレジ袋が有料化されて大きな波紋を起こしました。問答無用で渡されるレジ袋ゴミが自宅に溜まるのが嫌だった私としては、レジ袋有料化によって生活が少し豊かになりました。非常に満足しています。しかしながら、普段からスーパーで買物をせずマイバッグに馴染みのなかった層からの反発は大きかった印象です。今回のプラスチック製品に対する新たな規制がかかる動きは新たな波紋を起こしそうです。

レジ袋有料化に賛成した私も、ストローやスプーンの有料化は少し抵抗があります。レジ袋と違ってストローやスプーンは口につけるものだからです。可能な限り衛生的な状態のものを使いたいです。

くり返し使えるエコバッグと同様に「マイストロー」や「マイスプーン」のような製品はあります。エコバッグと違ってこれらの製品を持ち歩こうという気は今の所は起きません。学生の頃は給食に箸を持参するのが日常でした。(今の学生もそうでしょうか。)昼に使った箸は持ち帰った頃にはなかなか不衛生な状態です。うっかり鞄から出すのを忘れて一晩を過ごした後は、たとえ洗ったとしても抵抗がありました。果たして抵抗なく移行できるかは、やってみなければ分かりません。もしかしたら買ってでもプラスチックスプーンやストローを使うかもしれません。

日経新聞の記事によると、昨年のレジ袋の有料化によってレジ袋の辞退率が飛躍的に向上したそうです。スーパーが57%から80%へ、コンビニは23%から75%へ上がったそうです。レジ袋の国内の流通量は2019年の20万トンから2020年は13万トンへ、約7万トンも減りました。一方で家庭用ゴミ袋を別途買う人も増えていると聞くので単純にそれがプラスチックごみの削減量にはならないでしょうが、それ相応の削減がなされたと考えるのが自然です。

プラスチック資源循環法の施行は来年の4月となります。この大きな変化に対して私達が生活をどう適応させていくかを考えなければなりません。各自治体や各社がどう動くのか、よくアンテナを張っておいたほうがよさそうです。


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