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DaiGo氏の炎上に見る気味悪さ

メンタリストDaiGo氏が炎上しています。炎上の元となった発言やその後の態度に関しては特に意見をするつもりはありません。私はDaiGo氏の言動に興味がないからです。擁護も批判もしません。一方でインフルエンサーが及ぼす反響の大きさについては興味深く見ています。その関連として堀江貴文氏の分析に共感と興味深さを感じました。

堀江氏が言うには、DaiGo氏の炎上は「大衆が怒りをぶつける先を探している結果」だと言うのです。これが全てだとは思いませんが、一理はあると思いました。昨年から行動が制限されて鬱憤が溜まっている人が多くいます。鬼滅ブームやオリンピックの熱狂など前向きなエネルギー放出ができればいいのでしょう。しかし残念ながら人間は後ろ向きなエネルギー放出の方が楽です。嫌な事件があれば誰かの責任にしたくなります。手軽に批判する対象があれば言葉の武器を片手にして群がります。例として昨年から内閣支持率は感染拡大状況と相関があると言われています。これもまた分かりやすい現象なのかもしれません。

今回のDaiGo氏の炎上の元となった発言は自由と平等を重んじる社会では受け入れられない内容です。ヘイトスピーチに分類されるでしょう。それに加えて、火消しの手法も良くなかったようです。結果としてアンチだけでなく大衆も巻き込んでの騒動となっています。多くの人にとって格好の「捌け口」となってしまいました。おそらくオリンピック期間中であれば大した炎上にはならなかったのではないかと思います。

DaiGo氏が批判の的となって捌け口にされたところで、大衆の鬱憤や怒りは収まりません。昨今は大雨による土砂災害や浸水被害の話題も多くなっています。暗い話題が重なって不安も募ります。次は誰が標的になるのでしょうか。今やSNSによって誰でもバズって有名人になってしまいます。大勢と一緒になって著名人に向けている刃を、いつ自分や親しい人に向けられるかは分かりません。DaiGo氏の炎上は見ていてあまり気持ちの良い現象ではないと、私は感じています。

お盆も最終日になりました。暑くなりはじめた頃は今年こそは帰省しようと思ったのですが、中止しました。この大雨なのである意味で正解だったのでしょう。訪問したところで実家にこもるのみです。ところで、この雨はいつになったら止むのでしょうか。オリンピックに熱狂していた頃が既に懐かしいです。

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