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菅総理の掲げる行政改革に期待

自由民主党の新しい総裁に菅義偉氏が決まりました。菅氏の圧勝は既定路線だったので何の面白さもありませんでしたが、ようやく一息ついた安心感があります。

安倍総理が辞任を表明された際は絶望的でした。後継者が育ってないと言われていたため、国家観が真逆で実行力も期待できない石破氏が第一候補だと思っていたからです。その絶望感は日経平均株価の暴落に表れていました。菅義偉氏が立候補を表明したことで期待感は戻り、昨日の終値はコロナ禍以降では最高値となっています。総裁選の結果が確定した本日の動向も気になります。

菅氏に決まって安心感は得ましたが、速報を見た時点までは大きな期待はしていませんでした。なぜなら新生菅内閣は安倍内閣と変わらないと思っていたからです。反体制勢力からは「安倍なき安倍内閣」と揶揄されていたようですが、私もそうなると感じていました。

昨日の菅新総裁就任の記者会見を見て印象が変わりました。それは改革意欲に満ちていると感じたからです。会見の中では何度も「改革」という言葉を繰り返しています。「縦割り、既得権益、悪しき前例主義を打ち破っていくのが私の仕事」とも発言されました。人事も改革意欲を重視する旨の発言をしています。改革の話をする際の話しぶりが饒舌だったのも印象的でした。

安倍内閣は外交に強く日本の国際的な地位の向上や安全保障対策が軸の印象でした。菅内閣は安倍内閣の路線を継承すると言われていますが、かなり毛色が異なる内閣になりそうです。それも、私達の生活に直接的に影響する行政改革ないし政策が行われるのではないかと期待できます。

所信表明の内容が必ず実現できるとは限りません。安倍内閣も憲法改正や拉致被害者奪還を謳いながら実現できませんでした。しかし、菅新総裁が掲げる改革は現実的なものに見えます。何より菅義偉氏は「ふるさと納税」「マイナンバー」であったり最近の「GoToキャンペーン」のような効果的な施策を進めた実績があります。菅新総裁が掲げる改革はその延長線でしかありません。国内で完結する話であるのも実現性があります。

時代に沿わず非効率な悪しき文化は上からしか変えれません。例えばベンチャー企業が脱判子の業務フローを構築したとしても、取引先である大企業や行政が判子を必要とすればゼロにできません。「上からしか変えられない」を実現した良い例は「クールビズ」です。当時の小池百合子環境大臣がクールビズを掲げただけで、一気にノーネクタイの様式が定着しました。

国家の行政が効率と生産性を重視した合理的な組織に変わることで、末端の民間企業まで連鎖的に合理化の波が来ると期待できます。生産性の向上は私達の生活に多くの自由時間を生みます。もちろん「波」に飲まれないようにする努力は必要です。既得権益にあやかっている方々は重い腰を上げなければならないでしょう。ある程度の覚悟は必要そうです。菅内閣が具体的にどのような政策を掲げて実行するのか、楽しみです。

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