見出し画像

10〜20代のテレビ視聴が減少、世代交代と共にテレビ離れが加速しそうな予感

アメリカで「ブルードX」と呼ばれる周期ゼミが大量発生しているそうです。13年周期の種類と17年周期の種類がおり、素数ゼミだとかとも言われるようです。今回大量発生しているのは17年周期の種類です。字面だけ見ると何とも神秘的です。まるで織姫と彦星が1年周期で出会うかのような浪漫を感じます。しかし実態は鳴き声がうるさいセミに過ぎず、虫が苦手な私としては寒気がするような話です。

17年といえば人間にとっては随分と長い期間です。17年前は2004年でした。アテネオリンピックが開催され、北島康介選手の「チョー気持ちいい」が新語流行語大賞を受賞しています。他にはプロ野球の近鉄バファローズの撤退に伴いライブドアと楽天が新規参入を争ったのも2004年です。テレビでは「世界の中心で、愛をさけぶ」や「冬のソナタ」といったコンテンツが楽しまれていました。

個人的に何となくピンとこないと思ったのですが、それもそのはずで、この時は私は大学入試の浪人生であり、代々木ゼミナールの名古屋寮に籠もっていた時期でした。勉強に集中するためと称して人生で初めてテレビの無い生活をしました。それまでは自宅にいれば何かしらテレビ番組が流れてくる生活を送っていたので、テレビ断ちをしたのは勇気のいる決断だったのを覚えています。そしてテレビがなくても意外と何とかなるものだと悟ったのもこの年でした。大学に進学して以降も「テレビ」という家電を所有したことがありません。録画機器を介してスポーツ中継やアニメやニュース速報を視聴するくらいです。

NHKの国民生活時間調査の結果が話題となっていました。10代から20代を中心に「テレビ離れ」が進んでいるそうです。読売新聞が纏めた内容によると、平日にテレビを視聴する人は10〜15歳で56%、16〜19歳で47%、20代で51%だったそうです。16〜19歳は2015年の調査から24ポイントも減っているそうです。19歳といえば私のように親元から離れる人は少なくないでしょう。家族から離れて自分中心の生活をする人がテレビを見なくなる選択をする傾向にあると想像できます。この世代が家庭をもつ頃になれば、全体的なテレビの視聴機会は更に減少しそうです。

今年から17年後は2038年です。私は53歳なので引退後の生活を具体的に考え始める頃でしょう。予定だとこの頃はリニア新幹線が大阪まで開通することになっており、私の世代が子供の頃に描いた未来が実現しているかもしれません。その頃にテレビはどのような立ち位置になっているのでしょうか。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?