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農業体験に行ってみて、食べ物を作るのってやっぱり結構大変だなと実感した

食材販売を行う企業への転職が決まったので食品業界や農業・畜産などのドメイン知識を主に本やWebメディアで勉強していたのですが「ある程度インプットできたらリアルな体験もした方が手触り感を持てるな。」と思い、新宿から電車で1時間とアクセスの良い神奈川県座間市の「やおきファーマーズクラブ」さんで農業体験をさせていただきました。

やおきファーマーズクラブさんは農業を本職にするいわゆる専業農家ではなく、「農ある暮らし」を広めようと農業体験を提供されながら自給自足もされている、観光農園&家庭菜園といった立ち位置かと思います。体験内容も本気過ぎず、お話をお伺いしながら種植えから収穫まで幅広く体験させていただけたのでとても楽しくまた勉強になりました。せっかくなのでnoteでふり返ります。あぁ、野菜美味しかったな。

農業体験①まずは腹ごしらえ

農業と聞くと完全に朝早い集合のイメージがあったのですが、集合は13時でしかもまずはお腹を満たすところからスタートだったので朝が苦手な自分としては嬉しいポイントでした。出していただいた料理はこんな感じです。上から「土釜で焚いたご飯&野菜たっぷり味噌汁」、「旬野菜のサラダ」、「ぶり大根」です。

味噌汁はお椀を口元に近づけただけでゴボウの強い香りが鼻を突き抜けていき、噛めば噛むほどしっかり濃い味が出てきて美味しかったです。普段食べているゴボウとは違って香りも味もワンランク上な感じでした。

紫というか黒に近い色の野菜はニンジンです。一般のオレンジ色のニンジンを千切りではなくこの形とサイズで食べるのは個人的にはなかなか厳しいなと感じるのですが、このニンジンは生食向けらしくサラダで食べても全然イケちゃう品種でした。やっぱり野菜によって適した調理法や料理ってあるんですね。普段全然料理しないので再認識。

ぶり大根は味が染み込んでいてもうただただ美味しかったです。

農業体験②種まき&温め

お腹を満たしたらまずは種植えから開始。やおきファーマーズクラブさんでは農薬を使わないことにこだわりがあり、農薬が使われている市販の苗を買ってくるのではなく厳選した種から野菜や果物を作っているそうです。びっくりしたのがこのホットプレートみたいな道具。今の時代こんなものまであるんですね。埋めた種を一定温度で安定的に暖めて苗に育てるそうです。まずは土を敷き詰めるところから。

土を敷き詰めたら指で良い感じに穴を開けてそこに種をそっと入れて、上から土を被せます。色んな野菜の種を見させていただいたのですが、種だけ見るとどれも形も大きさもほぼ同じでもうどの野菜か全然識別できなかったですね。オーナーさんは「苗になればどの野菜かわかるから混ざっても大丈夫だよ!笑」と気さくでしたが笑

全部終わったら蓋をして室内で温め。苗になるまでずっとこのまま放置しておけば良いわけではなく、天気が良い日は外に出して外部環境に慣らしておいてあげないと良い野菜に育たないそうです。奥が深い・・・。

農業体験③畑を耕す

次はいざ畑へ移動。今回同じ体験をすることになった方々がまさかの同年代で東京でITベンチャーをやっているということでめちゃめちゃ親近感が沸いて色々話しました笑

徒歩10分ほどで畑に到着。この辺りのエリアは近くに相模川が流れているので元々土壌の質は良いらしいです。農地サイズもちょうど良い大きさ。

肥料を巻いたらクワで畑を耕していきます。ちなみにこの日の格好はほぼ登山道具。登山道具ってちょっとお値段張るんですけど機能性が高いので色んなシーンで使えて実はかなりオススメなんですよね。僕の装備はモンベルのパンツ(サニーサイドパンツ)とレインジャケット(ストームクルーザー)、Marmot(マーモット)の帽子と日本野鳥の会の軍手、リュックは大好きなフランスメーカーMillet(ミレー)のKULA30でした。登山道具については書くと長くなるのでまた別のnoteで書きます笑

農業体験④保温保湿用シート貼り

畑を耕したら苗を植えるために「マルチ」という大きくて黒いサランラップのようなシートを縦長に引いていって、両端に土を被せて飛ばないようにします。これがあると保温や保湿など色々効果があるそうです。農業界も色んな考えられた道具があって驚き。最初「マルチ」と聞いたときは「ん、マルチ商法のことかな・・・?汗」と思いましたがもちろん違ってホッとしました笑

マルチの中から実際に野菜ができるとこんな感じです。これは確かネギ科の野菜ですね。

農業体験⑤野菜を収穫

そして最後に収穫。ブロッコリーはハサミで簡単にカットできました。ちなみによくスーパーで見かける主枝と呼ばれる部分も美味しいけれど、外に広がって生えてる脇芽がもっと美味しいらしいです。

お次はネギ。ネギは女性の力でも結構楽にスポッと抜けました。香りが強い・・・!

今回の収穫はこんな感じ。ありがたいことに少しいただいてしまいました。

おわりに

たかだか4~5時間程度の体験でしかなかったですが、オーナーさんから色々と農業に関するお話をお聞きできて、実際に色々と体験させていただいて、とても勉強になりました!

やっぱり食べ物を作るというのは手間暇がかかって大変ですね。これまで外食ばかりで自分の食べるものがどこからやってきてるのか意識していなかったので改めて再認識できてよかったです。あとは、やっぱり旬の野菜をその野菜に適した料理として食べるのが一番その野菜の良さを引き出せるんだなと当たり前なんですが思いました。お昼にいただいた料理はどれも無理矢理味付けをした感じが無く、自然な調理で野菜の濃い味を感じられてそれだけで美味しいと思えるものでした。

機会があれば、今度は大規模な専業農家さんやハイテクな農家さん、畜産や漁業の現場なども見てみたいです。

今回の体験はこちらから予約できます。

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