恐るべき主観性
「怪物」を観た。
こちらをチョイスした理由は、元々面白そうだなと思っていたことと推しが観てみてって言ってくれたこと。
この物語は、母、担任、児童の3者の視点を追う形式となっている。彼らにとって“誰が怪物なのか”を考えることや、同じ事象に対しても見方や考え方次第で違ったように感じることを表現している。
さて、私がこの映画から学んだことは
ずばり、“自己に住まう偏見の自覚”である。
うーーん月並み、と思ったそこの貴女。
待って待って。
作品では、読者に考えさせる演出がとても多い。ネタバレのため抽象的な説明になってしまうが、3者視点後のオープンエンディングなど。
誰かだけを“怪物”にするのではなく社会全体が“怪物”であり、私たちも意図せず他者を傷つけている可能性も少なからず存在する。
私たちは性格も、価値観もバックグラウンドもそれぞれ違う。意図せず他者を喜ばせたり、悲しませたりしているだろう。それらを減らすのではなく、お互いを尊重し容認する姿勢こそ我々に足りていない素養ではないだろうか。
自らの意見をただ溢すだけではなく、一度振り返ってみる姿勢を心がけることで、もっと生きやすい社会になるのかもしれない。
私も“怪物”になり得ることに対する恐れと自戒を込めて。
事実は一つだけど真実は一つではないっていう整くん(ミステリという勿れ)のセリフを思い出した。
あまりにも駄文で恐縮だが、今日の自らの興奮をしたため、貴女に捧ぐ。
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