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音大受験のこと


上の学校を目指そうとする時、勉強ならば模試などがあり、今の自分のランクや偏差値から、どのレベルかどの大学がある程度の範疇かを自分でも分かる


が音大受験の場合レベルでは計り知れない内情がある。まず、入学金等の学費が医学部までは行かなくてもまぁ高い。調べれば出てくる事なのでここでは割愛するが、まず資金が無いと音大なんていけない。そして学費の前にそれまでのレッスン代も相当かかるのである。また、医学部は資金がかかる分、将来回収出来る事がほとんどだと聞くが、音楽科に関してはそうではない事の方が多い。

うちの親は普通の会社員だったが、教室の先輩のご家庭は皆、音楽レベルもさる事ながら両親が公務員など資金力のある家庭ばかり。もちろん奨学金などの制度もあったが、特段成績優秀でもなかった事や 親が借金嫌いなので、割と金利の高くつく奨学金は反対だった。当時私の高校では普通科でも就職組も多く、女子は専門や短大も多かった。


そんな事情もあり、進学先を親と話しあった結果、やはり学費の事で希望した進学先を諦めなければならないことになった。もちろんレベルが達していない事もあったが、やはりそれまで以上にレッスン代もかかる事、また親が首都圏の学校は反対だと首を縦には振らなかった。

教室の先生は自分がキリスト教の学校だったのもあり、その路線の学校を進めてきた。過去にも数人そこの学校に進学させてきた実績もあり、受験の内情や知り合いの教授もいたようで、距離的には遠く無いが便が悪く、全国でも1番学費の安いそこの学校が第1希望になった。


短大といっても今より都会になるし、距離が遠く無いといっても片道特急列車に乗り継いで1日かかる場所である。金額的に1番安い方法を駆使しても、夜行電車で1日半かかる。正直あまり気は進まなかったが、試しにその学校の夏期講習に行ってみた。

やれ部活だ何だと高校生活をエンジョイしている友人達と違い、進学先が決まるまでレッスンは続いていたし、夏期講習の準備でもやる事がいっぱいだった。とにかく付いて行くのに必死でただただ今までの遅れを取り戻すのに時間を要していた。


でもそんな中でも、思春期だったので一応色恋も少なからずありました、、、

→続く




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