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わたしとピアノ3


しかし、、、もう8年も習っていた楽器店だったので、次の教室も目処がつき、いざ某大手楽器店を辞めたいと言った時、一悶着あった。「なぜ辞めるのか、今のあなたの状況では音大など入れない。このまま習っているのではダメなのか」と説得された。この時、この先生私のことは何も考えてない、自分の事しか考えてない。やっぱり必要ないと思った。

今考えれば、楽器店も歩合制で1人でも減ると給料が減る。大きな声では言えないが、楽器店のレッスンは大手だとお月謝の半分以下が先生の取り分となり、時給換算すると労働基準法ギリギリか法に触れる。生徒の数をこなさいないとまともに生活していけない。今になったら内情もしっているし共感できる言い草でもある。でも当時私は小学校を卒業し、もう中学校1年になってしまっていた。自分は人より弾けない事を既に知っていたし、上を目指すなら1日でも早く次のステップに進みたかった。

だがなんとしても辞めさせないようにと、片道電車で1時間かかる同じ楽器店を紹介された。そこには、音大に入りたい生徒も通っているらしい。一生懸命調べてくれたと思い、まずはその楽器店に行ってみようと1人で行ってみた。だが、普段電車に乗らない田舎ムスメが電車に始めて1人で乗り、大きな都市の街中のビルを探すのは普通に難しかった。スマホも無い時代である。駅構内も異様に大きく普通に迷ったし、楽器店は普通に行くと徒歩で20分くらいと聞いていたのに迷いに迷い大幅に時間がかかり、もうそこで心が折れていた。普通に考えて、時間もかかるし通うのは無理だと思った。

紹介してくれた先生に話したがまだ納得はしてくれなかった。もう中学校2年生になる所までズルズルと揉めてしまった。習い事の範疇なので普通は簡単に辞められるはずである。最後まで納得してはくれなかったので、こちらでもう行かないという選択をとりフェードアウトさせた。

そしてやっと個人のピアノ教室に変わる事になった。

教室は車で15分ほどの隣町にあり、中学校時代は毎週父親に送り迎えを頼まなけれならなかった。その先生はもう70歳近い先生だが、今まで十数人を音大に入れてきたおばあちゃん先生だった

この先生、、、ツワモノだった

→次回に続く


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