ことばの「生・変・死」①
「できるだけ」から「たしかに」へ。
上の文章を見てハッとした方はさすが、と言うべき。
これは「なるほど」という言葉の意味の変化です。
『成る(成立する)程(程度)=できるだけ』として
使われていた「なるほど」は「なるべく、なるたけ」として生き残りました。
「なるほど」は『これ以上は無い』という意味に変化し、
いつしか相手を(上から)評価する言葉になり、さらに時を経て
「たしかに」を意味する相づち用語へと変わったのです。
3つの意味を持つ「なるほど」。
相手に言われた時、どの意味を含んでいるのか
知っている方は迷いますね。
ちなみに口ぐせのように使ってしまう方は要注意。
目上の人に「なるほど」は禁句です。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?