ことばの「生・変・死」⑦

少女マンガでお馴染みのあのセリフも本質を辿ると…

この世に生まれ、話ができるようになってすぐに覚えることばは案外、意味がわからずとも日々使ってしまうものです。
今回は別れの挨拶「さようなら」についてお話をします。

「左様なら」から来ていることはなんとなく想像ができますが、「そうしなければならないのなら(仕方ない)」というところまで辿り着いた方はさほど多くないのでは?

このことばの本質はどこか?
別れを惜しんだ人が生み出し、それを皆が理解し、納得し、現在に至るまで定着しているということではなかろうか。

英語でいえば「Good bye」と教えられますが、これには『神は君と共に』という意味が込められており、「さようなら」の本質を知った今、違和感を覚えずにはいられません。むしろ「君に幸あれ!」が近いことばですが、なかなか臭い台詞なので、別れ際にはあまり使われないことばですね。

少女マンガに登場する、女の子が男の子にフラれた時の台詞「さようならなんて言わないでよ!」も本質を知ってしまうと、『あきらめないでよ!』ということになり、なかなかどうして強気な台詞を吐いていることになります。

というかフッた男の子が「さようなら」を言うことが間違っているんですけどね。


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