ことばの「生・変・死」⑬

語源こそ名残惜しい…


現在使われている「名残惜しい」は、

『物事の過ぎ去った後、なお残る気分や状態。』として使われますが、

「名残(なごり)」は「余波(なごり)」から転じたことばです。


このもとの「余波(なごり)」の意味は

『打ち寄せた波のひいたあとに浜に残った海水。』

『風がやんだあと、しばらく波が静まらないこと。』であり、

現在使われている意味とほぼ同じ使い方をされていました。


明らかに『余波』の方が、

情景をイメージでき、美しいことばではありませんか!?

なぜ転じてしまったのか…。


転じて残念な場合もあるということですね。

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