ことばの「生・変・死」④

転じて海外からも評価される言葉へ

「もったいない」は、「体無し」を強調する言葉で、『ものの本質を失う』という意味を持った言葉でした。

そこから、『ものを活かしきれず惜しい』『不相応である』へと意味が転じていくのです。

単なる評価であった言葉から、人間が一歩下がってものを捉えた『自分には活かしきれない』という、万物への敬愛の精神が込められた言葉になりました。

そしてこの意味を持った「もったいない」という言葉のニュアンスは、他国のどの言葉でも完璧に翻訳することが難しいそうです。

1人の神を信じる、でなく全てが神とする、日本らしさがよく伝わる、大切にしていきたい言葉です。

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