仮面ライダー 第3話「怪人さそり男」のレビュー

今回の怪人は、"蜘蛛男"、"蝙蝠男"と来て平仮名で"さそり男"です。
漢字で統一したほうが良いとは思いますが、この先いろいろな怪人が出て来るので、怪人名のルールも曖昧にしたのは正解かと。


*多分にネタバレを含みます。ご注意ください。


第3話「怪人さそり男」


ナチスの技術を利用して人間に動物や昆虫の持つ機能を移植する改造を施すショッカー。

今回も一人の男が改造されていた。
さそりの機能を移植され、さそり男が完成。

アジト(秘密基地)では、ショッカーの一員として捕われた人々の姿があった。
残念な事にこの人々には戦力外通告が出され、処刑が行われようとしていた。
まぁなんとも勝手な話ですが、10分以内に砂漠を脱出すれば見逃してもらえるとの事でスタート。
10分が経過するとさそり男が放つ「人喰いサソリ」が逃げる人々を襲う、某バラエティ番組の様な刑。
そして、さそりの尻尾から赤い毒霧が噴霧され、浴びた人間は泡になり溶解してしまった。

面白い事に1人の老人だけが助かった。
そもそもこんなジイさんを何故捕らえたのか謎ですが、隠れていた事で生存者となりました。

しかし、隠れていてもショッカーにはお見通し。
ワシのマークの首領は老人を囮に使い、裏切り者・本郷猛を抹殺するM1号作戦を命ずる。
M1号と言われるとウルトラQの人工生命体M1号が思い浮かびますが、今作戦のM1号とは何なのでしょうか?
どうも安直なワードの作戦に付けたがるからねショッカーは。

その頃本郷は、改造人間である自身のスペックについて立花氏の協力により身体能力測定を実施。
垂直飛び、幅跳び、必殺キックの破壊力など撮影した映像から改造人間としてのスペック等を解析をしていた。

改造した本人が既に他界しているし、スナックのマスターと解析したところで知れた事ですが、さこはIQ600の本郷。
ベルトの風車と連動したダイナモが風の力で発電したエネルギーを全身の人工筋肉に流して人並み外れたパワーを発揮できると解析。

そこに先週迄は父の仇と本郷を憎んでいた緑川ルリ子さんがラジオを持って登場。
千葉県長浜に身元不明の遺体の漂着を告げるニュースを聴いた立花氏と本郷は、ショッカーの仕業と確信。
本郷は早速バイクに跨り現地へ向かった

身元不明の遺体と言うけれど、冒頭の砂漠で処刑された人達は泡になって消えているはずですが…。

現地に到着した本郷が警察署を訪れると、タイミング良く砂漠10分チャレンジの勝者のジイさんが連れ去られる所に遭遇。
精神疾患の為、病院へ移送されようとしていた。

車に強引に乗せられるジイさん、「ショッカーに殺されるー」!等と叫んだもんだから本郷も気付いた。
ジイさんを乗せた車を追跡する本郷は、ベルトの風車に風を受け仮面ライダー&サイクロンに変身。

車に追いたライダーは、病院職員改めショッカー戦闘員を蹴散らしてジイさんを救出に成功した。

M1号作戦は順調な様です。

本郷は、救出したジイさんをホテルで保護することに。
因みにこのジイさんの名前はイトウさん。

夜になるとホテルへ侵入する怪しい影。どう見てもさそり男である。

侵入者に気付いた本郷が部屋のドアを開けると…
さそり男では無く、本郷の知り合いハヤセだった。 
まぁそんなこと無いと思いますが。

そしてハヤセの後ろから「私がお連れしたの」とルリルリも登場。
立花さんに命じられに、本郷のサポートに訪れたんだって。

そして、天井にさそりが!
ハヤセと手分けして敵を探しに部屋を出る2人。
本郷の目の前には横一列で階段を下りてくるショッカー。しかもレオタード部隊!
初期のショッカーは多様性に富んでいました。

そして別の部隊も現れ本郷を襲う。

部屋に取り残されたジイさんとルリルリにも危険が迫っていた。
大量の「人喰いさそり」が侵入、ジイさんが赤い毒液の餌食に!

悲鳴を上げるルリルリ、第3話にして3回目の人質に。

本郷とハヤセはルリルリを連れ去った車を尾行し、ショッカーアジトへ到着した。

が、茂みに入りそうそうにアジトへ落下して戦闘員に囲まれるハヤセ。
そこに本郷も落ちてきた!

戦闘員を蹴散らす本郷。
戦闘員の1人を捕まえ、指揮をしている幹部は何処だ!とやっていると後ろで笑みを浮かべるハヤセ。
「ハヤセゴロウは昔の名…」
大方の予想通りハヤセは今回の怪人、さそり男であった。
本郷に勝ちたいが為にショッカーに進んで入隊して改造された男、それがハヤセ。

まぁ本郷のライバルとはいえ、本郷にいつも負けていたわけですからねぇ。
本郷とルリルリを人喰いさそりが多数いる地下に落とそうとするも、呆気なくアジトから脱出されてしまう。

仮面ライダーに変身した砂丘の上に現れる。
まだ変身ポーズが無い為、サイクロンの走行や高い所からの落下で得られる風を利用した変身以外はしれっと変身済みで登場します。

さそり男&戦闘員達も砂丘を登る。
この映像が面白く、転がって下りた映像の逆回転を使い、転がりながら登って行く人間とは違う能力を持った怪人らしさを強調しています…多分。

軽い戦闘を繰り広げ、最後はライダーシザースでをさそり男に放つ。
地面に叩きつけられたさそり男は泡となり絶命した。
結局、改造されても本郷には勝てなかったハヤセだった。
そりゃ本郷も改造されているけれど、さそりの機能を移植と言っても左手が鋏になっているだけだし、毒液出すのは小さいさそりだし。

そしてルリルリを後ろに乗せて砂浜を走り帰宅する本郷だった。

ちょっとした個人的感想

この頃のショッカー戦闘員は素顔にペイントを施して、赤い戦闘服のリーダー格と黒い戦闘服の一般戦闘員が登場しています。
戦闘時等に発する掛け声も「イィーッ」とは発せず特に無し。
現れる時に「シュシューシュシュ」等の擬音を発し迫って来るので、素顔のペイントと相まって不気味さは出ています。

この頃の特徴として、戦闘服には所属する怪人のパーソナルマークが着けられて、少しオシャレに仕上がっています。
話が進むに連れその他大勢感が出てしまうのは残念な設定に思えてしまいます。

更に初期組織体勢の特徴には女性部隊の存在も。
部隊を率いる怪人の趣味なのか?網タイツ+レオタード姿の戦闘員も第1話と今回に登場しています。
殆ど歩いて迫って来るだけですが。

「イイーッ」と言い出す頃には女性戦闘員の部隊は無くなるようですが、シン仮面ライダーにて復活。しかもなんとなくモッサリした感じは初期レオタード部隊をかなり意識していると思えてきます。

第3話を要約すると…

  • 今回ショッカーの作戦は裏切り者本郷猛を抹殺するM1号作戦

  • 改造された己の性能を確認する本郷

  • ルリ子は本郷に完全に惚れている

  • サイクロンに乗っていない時の変身シークエンスは無(いつの間にかライダー)

  • ショッカー戦闘員は素顔にペイントバージョン

  • 網タイツ・レオタードの女性戦闘員

  • 決め技はライダーシザース

  • さそり男は泡になり溶解絶命

以上

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