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◆ピンキーリングを作りたい。

今年のWISH LISTを書いていて思いついた事がいっこあった。
「ピンキーリングを作りたい」。
理由は色々ある。右手のピンキーリングはお守りだそうで、誕生石などのピンキーリングが良いらしい。過去に買った様々なピンキーリングもあるんだけど、痩せてからというものサイズが合わなくてしばらく何もつけてなかった。具体的にいうと、9号から6号にサイズダウンしてた。
どうせ新調するなら「作ってみたい」と思い立った。だって作ってみたいじゃん…。有名な鎌倉のお店にはいつまで経っても行ける気がしないんだもん…。
そうやってうだうだしながら作れるお店を探してRingram仙台店さんに行き着いた。仙台にもあったんだ…
ペアリングを作る的なお店だったので、一人でピンキーが作りたいと予約フォームに入力したら「一人分、ピンキーリングも大丈夫です」と回答を頂いて、今日行ってきた。結論から言えば、行って良かった。
ちょっと画像多めだけどまとめを楽しい気分のうちに書いておく。
コースは「シルバーペアリング制作コース」で、価格は石(ブルートパーズ)込みで¥8,800、制作時間は1時間ちょっとでした。

笑顔がめっちゃかわいいお姉さんが付き添って対応してくれた。優しい。ネイルがきれいだったな。

まずはサンプルのリングのいくつかを見て、どういうリングを作るか、どれくらいの幅で作るかを決める。
次に指のサイズを図ったら、その号数に合わせた長さの銀の棒をギコギコ切るところから始まる。もちろん切ってくれたのはお姉さんです。
この銀の棒を指輪にするんですよ…。

私は欲張りなので「叩いて模様入れてひねりも入れたい!」などとわがままを言い、ひねったあとに叩いた。このひねりがめちゃくちゃ難しかった。
どう難しいかというと、地金のシルバーを傷つけないよう平らなペンチでぎゅっと挟んでねじるんだけど、硬すぎてねじれない。温めて貰って柔らかくなってるらしいんだけど本当にねじれない。ペンチから地金がはずれる。握力なさすぎて地金の硬さに握力が負ける…。
でもなんとか力ずくでひねり、彫刻かのように地金をガンガン叩いた。叩くのめちゃくちゃ楽しかった。おすすめ。
結構ボコボコにしたんだけど、最終的にこれだけボコボコしてても目立たなくなってしまうので、もっとボコボコしたい人はこれより強く叩く事をおすすめする。事前にお姉さんに深くしないと目立たなくなっちゃいますよって言われてたんだけど、これだけヘコめばいけるのでは?と思った私が甘かった。

満足行くくらいボコボコにしたら、違うペンチで輪っかにする。これも握力が切れた私は途中で断念してお姉さんにやってもらった。でも、半分はやったもん!!!やったんだもん…w

輪っかになったら、お姉さんがバーナーで炙ってつなぎ目をくっつけてくれる。このつなぎ目においてある小さい板みたいなのがじゅわって溶けて隙間に入ることでつながる仕組みになっている。面白い。このバーナーで炙ってる写真だけで10枚撮ってた。撮りすぎか。

くっついたらリングゲージに入れて、目標のサイズになるまでひたすら木槌で叩く。きれいな輪っかを目指し、自分のサイズを目指し、ひたすら叩く。表面叩いてるだけなのにどんどん広がっていくの面白かった。あと音がよかった。職人気分を味わえる。私は今シルバーリング職人…。

金やすりで角の面取り(撮り忘れ)をして、内側をなめらかになるまでサンドペーパーで磨いていく。もうこの頃にはだいぶ指輪の完成形が見えてきてる。ごりごり削るのも楽しい。専用の器具でやるのが楽しい!指輪作ってる~!て感じをたくさん味わっている。楽しい。
た、たのし~!!!

おわかりいただけるだろうか。あんなに叩いた跡がほんのりしか残っていないことに。
サンドペーパーできれいにした次は、表面を鏡面にするのにまた違う金属の棒でごしごし擦る。なんでそうなるのかはわからないんだけど、金属の密度が上がって光るんだとか。ごしごししたあとはもう仕上げ作業のみ。
スポンジみたいなのでマットにして、お姉さんが専用の機械で磨いてくれて、完成です。

私は内側に誕生石と刻印をお願いしたので引取は後日なのだけど、レーザー刻印とかをお願いするとまた日数が変わるっぽい。
特にオプションがなければ当日お持ち帰りできるんだそうです。
Ringramさん自体は本店が弘前(青森!)にあって、指輪作り体験は全国にお店があるみたいです。仙台が1号店なんだとか!

https://ringram.jp/

別なお店だけどデザインしてワックス型作って貰ってからリングを作った事もあるのだけど(これも近いうち記事にしたい)、自分で作るっていうのはなかなか体験としてできないので本当に楽しかった。
世の中のシルバーリング職人さんはみんなこんな工程を経てリングを作ってくれてるのかと思ったら、ハンドメイドで作って貰ったリング達(これもまた記事にしたい)もなおさら愛おしくなってくるというものです。
どうせなら自分で、どうせなら好みのものを身に付けたい方に全力でおすすめしたい。自分の指輪を作るのは、めちゃくちゃ楽しかった!

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