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◆Happy Birthday to RAGDOLL。

トプ画は納車前、初代INFOBARで撮影したもの。

昨日、20年目のラグっちの誕生祝いをしました。
誕生日=陸運支局でナンバーが交付された日。納車日は3/3。

20年前、私はスープラ好きが加速した影響でディーラーで事務をしていた。もちろんスープラが欲しかったので、時間を見つけてはスープラの見積もりを出してもらったり、保険の計算をしたりしていた。
まぁ、現実はそう甘くなくて薄給の私には買うことはおろか保険代払うだけで給料が消し飛んでしまうくらいだったんだけど。中古で買う選択肢はなかった。最終型の80を買うとロゴ入りクロノグラフの腕時計が付いてきたのだ。どうせならそれも欲しかった。
そんな現実を認めつつあったのは、当時付き合っていた旦那氏のスープラ(フィーさん)の存在が大きいかもしれない。自分のじゃないけど、まぁスープラいるしな…みたいな。でも黒い80欲しいな…自分のスープラが欲しい…。
そういう葛藤を繰り返す中、ちょうど洗車中納車前のランクスが目に留まった。テールランプに縦の三本線。「あれ、これ70のテールっぽくない?」
改めて見る事務所に貼ってあったカローラランクスのポスター。「あれ、ランクスってもしかしてすごいかっこいいのでは?」
私の運命を変えたのはだれかの元へ嫁ぐ予定だった洗車中のシルバーのランクスだった。

「ランクス欲しい」当時の彼氏に言ったら、渋られた。そらそう、ずっとスープラ欲しいって言い続けてきたし、スープラとランクスじゃ車格も性能も真逆。かたやスープラは存在感抜群グラマーボディのもりもりパワーのターボ車。かたやランクスは所詮見た目はただのカローラでNA。6MTがあるとはいえ、スープラはあきらめてセリカ買いますって言うダウングレードとはわけが違う。
私はこの運命をあきらめたくないので粘った。でも渋られた。そのタイミングで6MTの前期ランクスが中古で本社にあって、試乗させてもらうことになって連れてった。それがめちゃくちゃ最高だった。
なにあの回転のフィーリング。えっこれ本当にカローラなの?って加速。何より「軽量ハッチバック」の強みを見た。まぁ、運転したのは彼氏(当時)だったんだけど。
そのあとスープラに乗ったら「重…加速悪…」て思わず声に出たほど、ランクスはすごかった。当時のフィーさんだって、そこそこいじってあったのに。
彼氏(当時)はもう渋らなくなった。私の勝ちだ。

そんなこんなで、私はランクスを買うことにした。ちょうどマイナーチェンジ直前で、マイナーチェンジ後のランクスのカタログも見たけど、いまいち好みじゃなかった。何よりメーターが見づらかった。
前期のランクスを試乗したときも、メーターが全部オレンジ一色で見づらいなと思っていて、中期は白と赤で見やすかった。もうマイチェン前に買おう。
モデルはZエアロツアラーの予定だったんだけど…店長さんが「どうせいじるなら最初からTRDでよくない?」と言ったことでTRDSportsMを買うことにした。色は黒しか見てないけど、黒だけドアモールがカラー同色塗装なのだ。ちょっとだけ高級感がある。
当時のフィーさんの音が好きだったのでマフラーはBLITZのNURスペックを買って、アルミはサイズがあんまりなかったけどSSRのTypeCホワイト17インチを買った。ノーマルが15インチだったので2インチアップ。
余談だが、この基本仕様は20年経った今も変わっていない。

その後、C-ONEのリアウィングガーニッシュを購入したあとにディーラーを退社し、C-ONEのカーボンバルジボンネットをトップシークレットのエアロキャッチと共に装着してしばらくカーボンのまま乗ってからボディ同色塗装したり、2年前にはエンジンのオーバーホールとECU交換もした。

ヘッドカバーは液晶塗装してもらった。お気に入り。

LEDを青に打ち換えてもらったり、追加メーター入れたりもした。ステアリングはフィーさんのおさがりのMOMORace。これも20年前からずっと使ってる。

細かい仕様で言えば、ちょいちょいシートが変わったり、アンテナが輸出用セリカのねじねじの長いやつに変わってたりするけど。

こうして新車で買ったカローラランクスを、私は20年乗っている。もちろん手放す予定もないし、これからもずっと一緒に走るつもりでいる。ハイオクの値段が上がることで、乗り辛くなるかもしれないけど…。
私は車との出会いはすべて縁や運命だと思っていて、手にした車に不満を持ったことは正直ひとつもない。いや、ちょっとくらいの部品の交換で済むような不満はあったけど、そんなの部品交換すりゃ済む話なので根本的な不満はない。いつも「かっこいいな」「最高だな」「買ってよかった」しか思ってない。ほかの車に乗り換えたいと思ったことも一度もない。そういう車に出会えたのは本当に幸運だった。
ラグっちだって、あの時私が洗車場に目を向けなければ、一生乗りたいと思わなかったはずだ。だってマイナーチェンジの数か月前だよ。マイナーチェンジ前に、70に似た3本線のテールだったのがそもそもの興味を持ったきっかけだったので。
カーリィさんを買った時もそう。ラグっちのエンジンオーバーホールを控えていて、増車のタイミングで競合してたのはMINIのJCWだったし(あほほど高くて諦めたし、何よりフィーリングが合わなかった)、私があの時考えるのが面倒になって「もう70にしよう」と思わなければ出会ってなかった。あの時ああ思ってなければ、その翌週に出てきた「修復歴無し/走行8万キロ弱」の良個体に出会うこともなかった。当時は車両25万円で買えたが、今同じ程度の個体を買うとしたら600万くらいするらしい。こわい。
私は車運に恵まれている。

祖父がソアラを買ったのも、私がスープラが好きになったのも、ランクスにあの時出会ったのも、全部全部、運命だったのかもしれない。そう思うと、今の自分の愛車たちを大事に大事に乗っていこうと改めて思う。

また来年、ラグっちの誕生日がお祝いできますように。

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