END GAMEへの道(失敗編)

基板発注時のちょっとしたミス

初めてのkiCAD初めての設計にも関わらず志は高くということでいきなりProMicro を使わないオール表面実装でやってしまいます。操作方法はともかく基板設計のお作法などはさっぱりですが、見よう見まねでもなんとかなるもので形にすることはできました。どこにどう配置するとか何番ピンにこれを繋がなきゃなんであれをこっちにとかパズルをやっているような感覚でしたね。
ガーバーデータを出力し、発注は FusionPCB へ。やはり日本語対応していると安心感があります。

なんですが、発注してから数日後マイページを見ると確認事項がありますよと。今回いわゆるサンドイッチマウントの3枚のプレートを全部PCBにしようとプレート3枚を繋げて提出したら、ブリッジ?が細すぎますよという英語のメッセージが。返答は選択式でデータを再提出するかこっちで太くしてマウスバイトを入れていいかと。餅は餅屋ということでお任せしちゃった方がいいかなとよしなにしてもらいました。そしたら多面付けになるから追加料金払ってと。追加料金はチケット制のような感じで、1ドルの専用商品を提示額になるように個数を入力して購入するという方式でした。英語でのやり取りになりますが簡単な短文でそれほど障害にはならないと思います。ただ追加料金の支払い方法はいまいち分かりにくかったです。
追加料金の支払いが完了したら工程が進んでいき、無事基板が制作できました。

大事な部品がない!

到着するまでの間に実装部品を調達しようと秋月電子をはじめその筋のお店をいろいろ探したのですが、一番大事なマイコンがどこも品切れでどうにも入手することができない状況だということがこの段になって判明しました。マイコンには ATMEGA32U2 を使うつもりだったのですが、どうやら世界最大手らしい digikey にも在庫なしということでこりゃもうだめだと。半導体不足ってのはこういうところにも影響があるんですねえ。
ということで、非常に残念なことに発注した基板は到着を前に使えない子になってしまいました。ぐぬぬ。
他にも、表面実装部品の大きさってものが同じくこの段でようやく理解できて、サイズが大きいものは入手性が悪かったりするんですね。それに国内だとメートル法で digikey だとポンドヤード法で表記されていてどうにもややこしい。原因は知識がないまま複数ソースをちゃんぽんして参考にしたからですね。勉強になりました。手実装するつもりでしたので米粒みたいな部品を一つずつはんだ付けしていくのは厳しそうだなあと少しげんなり。

基板到着

なんとも微妙な気持ちで佐川から荷物を受け取るも、梱包を解いて自分の設計した基板を実物で見るとテンションはあがります。おおーすげー。
と盛り上がったのもつかの間ですぐに大失敗を発見しテンションはすぐに右肩下がり。ボトムプレートの裏側、つまり底面に銅箔でロゴを描いたのですが、できたものは反対の面に…。ネジ穴の関係もあるので組んだとしても全く見えない場所になってしまうわけで。主張したいがために入れたのに全く意味がないものになってしまいました。確認大事。
あと、失敗ではないのだけれども、レジストの色を白にしたんですがこれが真っ白というわけではなく、うっすら青みががった色でイメージと違うなあと。同じ業者でもロットによって色味が違うという話も見かけ、そういうものなのかなと。白は隠ぺい力がないから下の地の色が出ているのかもしれない。

再挑戦

まあまあ初めてのことだし失敗はそりゃあありますよということで、気を取り直して再設計。またこの頃は折しもGWで、遊舎工房さんでアクリルプレートカットサービス半額キャンペーンをされており、せっかくなので積層ケースっぽいものも作ってみようかなと合わせて作成することに。

現在進行形ではなくかつ写真なんかも撮ってる余裕もなかったので、今のところ文字ばっかりになってしまっていますが、こういうことがあったんよということを書き出して、それが誰かの役に立ったらうれしいなという考えでやっております。今に追いつくまでもう少々お付き合いいただければと思います。

このエントリーはprolong33 rev.0.99で書きました。

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