END GAMEへの道(準備編)
Nomu30 に追加したいキー
Nomu30 は自分にとってかなりフィットするキーボードではありましたが、使っているうちに「もっとこうだったら」という思いが出てきました。
ハイフンキー
文章を書いていてカタカナ語では結構な頻度で音引き、いわゆる伸ばし棒を使います。入力するには別のレイヤーにアサインしているキーをレイヤー切り替えキーと合わせて押下するわけですが、自分はスペース長押しでレイヤー切り替えとMキーの組み合わせにしているところ、入力し損ねることがそこそこ発生します。これは QMK Firmware をいじって長押し判定時間を短くすれば対応できるのかもしれませんが、日本語の文章を書くのに頻出する音引きでちょいちょい躓きが発生するのは(自分の適応力は置いておいて)よろしくなく、専用キーはやっぱり欲しいなと。Tab キー
あっちからこっちにコピペする時にウィンドウ切り替えで使っていたのが(キーアサインでどうにでもなりますが) Alt + Tab が使えなくなり、いなくなって初めて気づく Tab キーの大切さ、これを取り戻したい。お仕事は普通の事務系ですがエクセル VBA を書いたりもするので、列をそろえるのにも Tab キーは必要だと気付いたり。
レイアウト決め
ということで、自分の求めるキーボードを設計・制作しようと沼の深みへ歩を進めることにしたわけですが、まずは物理的なレイアウトを決めるところからです。自分の欲しい 30% キーボードとはどういうものか考えたところ下の様になりました。
Enter を ANSI にしてハイフンをMの右に、スペースを右下にというのも考えましたが、そうするとスペースが長くなりすぎ、ファンクションキーや Alt キーを追加するのもなんか美しくない(個人的感想)。ISO エンターにすると収まりがいいのと、Nomu30 へのリスペクトを込めて。
命名
上のレイアウト図が出力できる Keyboard Layout Editor も含め、キーボードを自作するのに何が必要なのかというのを調べまくりました。基盤を設計するには CAD ソフト、この界隈ではデファクトスタンダードな KiCAD を使用します。使い方などはほかの方に譲るとして、設計を始めるにプロジェクト名、このキーボードの名前を決めなくてはいけません。考えに考えた結果、
prolong33
に決定。名前の由来は
33 キー
全体的に横長になってスペースキーも長くなった
音引きを入力したいがためにハイフンキーを追加した
3つ目が一番のポイントで、音引きは JIS コードでは
KATAKANA-HIRAGANA PROLONGED SOUND MARK
という名前らしいです。prolong という単語の伸ばす・長くするという意味がなんか見た目もイメージもぴったりかなと。あと小文字で書いたときに左右対称っぽくてかわいい。
いざ設計開始
名前も決まったらあとはもう手を動かすだけです。先人たちの知恵をフルに活用して、初めてのことながら見様見真似でやっていきます。特に参考にさせていただいたのは
です。ほかにもいろいろな方のサイトを参考にさせていただきました。途中経過はカットさせていただいて、どうにかこうにか PCB の発注までこぎつけたのですが…
次回、失敗のあれこれ
この記事は Nomu30 で書きました。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?