9月1日問題に自分を当てはめて

#8月31日の夜に というタグを見つけたので、私はあえて、9月1日問題というタイトルで書こうと思う

要するに、学生の夏休み明けで、不登校や自殺が増えてしまうという内容

過去の自分を振り返ると、かなり酷かった

小学校1年生の夏休み明け、つまり2学期から新しい学校になった
新しい学校に通うのは、不安と恐怖しか感じられなかった

というのも、海外で生まれ育ち、海外の文化の中で生きてきた私は、日本の学校の文化を知らなかったため、不安と恐怖を感じて初日を迎える

自己紹介やら、色々教えてもらいつつも、夏休み明けで先生もバタバタしている

学校に行くには、服に名札という物をつけて、ランドセルという指定のバッグを背負って行かなければならない

学校に着いたら、靴を履き替える

お昼は給食という決まった物を教室で食べる

授業が終わったら、掃除をしないと帰れない

当時の私は、全てが窮屈だと感じ、それでもついていこうと必死だった
当然周りの子たちよりできないこと知らないこと、失敗も多くあった

そんな矢先に起こったのが、いじめ

お前外人なんだろ
ドイツ人なのに何で日本の名前なの
外人早く並べよ

まぁ、今思えば年齢と当時の背景を考えれば、これくらいは言われても仕方なかったのかもしれない

今から20年前、田舎の学校に転入
要するに、田舎の学校に転入生が来るというだけで珍しい出来事だったのに、それに加えてドイツからの転入生だったということ

今ではそれほど気にしないと思うが、海外に触れる機会がまだあまりなかったこととか、時代背景を考えると、言われて当然くらいのことだと今なら思える

でも当時は、すごい苦しかった
早くドイツに帰りたい
またドイツで暮らすんだと思っていた

家に帰れば、まだ小さな弟と母がいた
父は海外赴任継続中で、日本にはいない
小さな弟と日本の学校に慣れない私を母は一生懸命育ててくれた

父が普段いない分、すごく私たちに尽くしてくれた

私もできることは自分でやって、弟と遊んであげたり、少しでも母の力になりたいと小さいながらに思っていた

そのためか、学校のことを聞かれても、今日はこんなこと覚えたよ!とか、ホウキの使い方知った!とか母に安心を与えることしか言わなかった

外人だと言われたとか、いじめられてるとか、そんな話は、母にはできなかった

今は、ネットも発達し、相談窓口やら、ネットの相談所やら、多くの相談場所がある
匿名相談可能だし、ネットが身近になったからどんどん活用して欲しいと思う
私の時は、何も無かったに等しいから

苦しいことを溜め込むのは良くない
そして情報に溢れるこの時代だからこそ、いじめや自殺が増えてしまったようにも思う

別に学校行かなくても、オンライン学習とか、本もたくさんあるし、学校に行かなかったからって人生終わる訳じゃないし

いじめられたら、一生いじめられる訳でもないし

今の私だから言えること

別にいじめを乗り越えた訳じゃない
当時の私は何もできなくて、ただ家に帰って、勉強してる振りして、日記に出来事や自分の感情全てを吐き出し、スッキリしてノートを閉じるということしかできなかった

20年経った今でも
誰に何を言われた
誰になにされた
全てを鮮明に覚えている
記憶力の問題ではない
とても深く心が傷ついたから

それでも今はそれなりに働けている
いつか絶対見返してやる
ただ、この気持ちだけが私を動かす

加害者にやり返すとかではない

最近は人間関係のリセットをしている
この人とはもう合わないと思ったら、連絡先を消すようにしている
SNSも全てフォロー解除
自分の人生、自分の生きたいように、関わりたい人たちと楽しく生きたい
時には関わりたくない人と関わらなきゃいけないことも人生では遭遇する

でも大丈夫
昔の小さな私が乗り越えてきて、今の私になったんだ
小さい頃の私ができたのに、今の私にできないなんてことはない
同じ「私」だから

たまに過去のことを思い出して、すごく切なくなったりする時もある
でもその経験があったからこそ、人の痛みも分かるし、様々な考え方の人と出会うことができて、今の私がいる

たまたま見つけた #8月31日の夜に というタグ
私はあえて #9月1日問題 として、過去の自分と比較しながら、書かせていただきました

起承転結のない、ただの私の回想と、少しでも誰かを元気づけられたらという、変な正義感みたいな感情に駆られて、書き上げました

この問題は、今後増え続けるかもしれないです
働き方改革が行われているように、学び方改革もして、リモート授業なんかも面白そうですね


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