【黒衣】との出会い2

当時彼の姿はまだ曖昧で

色々な見た目に変化し続けて
いました。


彼いわく 私の自虐しすぎる気持ちが
溜まりに溜まって…

その気持ちが彼に伝わり過ぎて

結果的に彼を攻撃してしまってる事に
なっていたらしく…


それに腹を立てた彼は

"復讐してやる、絶対56す。"

そう決意し、私の前に現れ
あのような言葉を私に
浴びせ続けたのです。


初期組は彼をただ
睨みつけたり、只管
怯えたりしていました。

当時 強制交代
(簡単に言うと強引な体の
乗っ取り行為…?)
が可能だった為

彼が強制交代した場合
なにをしでかすか分からないから
彼を睨みつける事で強制交代し
ないように監視していた。
また
私を守りたいが為に迂闊に
行動したら彼の逆鱗に触れる
かもしれない、だから簡単に
動けない。

そんな状態でした。


(特に【星海】ちゃんが
かなり彼に対して
怯えてたな…)

仕事も私生活も
多忙な私は彼に
脅えながら過ごしつつ

ネ友に彼の存在を
うちあけました。

ネ友との話し合いのすえ、
最終的に

"黒い人" 

と一時的に名付けて

彼となるべく接触しない
ようにしていました。



彼が来てから数日後のこと
まだ姿かたちが曖昧な彼は
私に突然 こう言いました

「お前、寂しいんだろ」



「……消えたく
なったんだろ?」


「だからオレが
生まれたんだ」

「いつか本当に
4にたくなった時は
傍に居てやる」


「1人で4んで
消えるのは
寂しくて辛いからさ」

「オレが傍に居るわ、
寄り添いさせて。」 


そう言いながら内界に存在する
私のアバターの頬に触れ、
優しく撫でました。


最初は私に復讐し
消そうとしてた彼が


何をきっかけにそうなった
のかは…私や初期組

なんなら彼自身にも
未だに分からないけれど…

"楽になりたいけど一人では嫌だ"

という私の気持ちを
知っての事なのか

私や初期組 そして

彼自身も驚く程に

私へのサツ意は消えてなくなり、

私に寄り添うように
なりました。

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