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障害者の雇用率ビジネスって何?

月給13万円 障がい者が、生き生きと働けるエスプールプラスの農園「わーくはぴねす」
障害者雇用農園ビジネスの記事です。
記者は経済ジャーナリストの中西享さんで、きちんと各方面に取材されている印象です。

この中西記者、2018年5月にも農園ビジネスの記事を出されています。
障がい者の雇用、どう増やすのか?

今回の記事同様、足を使って取材をされているようです。農園の写真もあります。


気になったのは、厚生労働省のコメントの変化です。
(中西さんがしっかり取材・コメントを取ってきているから、比較ができるわけです)

《2018年の記事、厚労省のコメント》

 一方、厚労省は「障がい者の雇用の場はあくまで、その企業の中でみつけてほしい。障がい者の雇用を進めるため、仕事をサポートする制度や、事業者と障がい者に対して助言などをする『ジョブコーチ』制度などもあるので、こうした制度を活用して、企業や工場の中で働ける場をみつけるのが望ましい」(高澤航・職業安定局障害者雇用対策課補佐)と考えている。

《今回2021年の記事、厚労省のコメント》

 一方、厚生労働省の障がい者雇用対策課は、エスプールプラスが取り組む農業を活用した雇用についてはこう話す。「賛否両論ある。しかし、障がい者雇用制度に反しているわけではないので、厚労省として問題視はしていない。障がい者雇用は、仕事をやりつつ、仕事上の能力の向上などにより、共生社会を作ることを目指しているので、(エスプールプラスのやり方では)、本人の能力の向上、生産者の生産性の向上に大きく寄与することにはならないのが次への課題として挙げられる。このため、この点でより良いものにしてほしい」

この変化は、農園ビジネス、雇用率ビジネスが違法ではなく、世の中に広がっている事と無関係とは言えません。

農園ビジネス、雇用率ビジネスの是非は語りつくされてきました。それも、どちらかというと福祉側の論理を中心に。
今後は、違法ではなく、今後も続いていくだろうという事実を元に、どのように活用していくのかを検討していく状況に進んでいます。

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