【ご報告】フリーランス、卒業します。
4月1日に先駆けてのご報告なのですが、このたびフリーランスという身分から卒業することになりました。
来週からは、もう一度会社員に戻ります。
ことの経緯と私の思いは下記の記事にしたためましたので、ご一読いただければと。
▼「よく稼ぎ、よく使う」の両輪を学ぶ場へhttps://newspicks.com/news/2909741/body/?ref=series
記事にも書いたのですが、私にとって今回の決断は「守り」や「逃げ」ではなく、むしろ「攻め」「挑戦」の意識を持っています。
もちろん会社員は、会社に守られ、フリーランスに比べれば圧倒的に安定した立場ではあります。
しかし、フリーランスという背負う責任は自分の名前のみというある種究極的に自由な立場と比べると、ある会社の人間として腰をすえてひとつの事業に取り組むということは、簡単に「やーめた!」とは言えない別の責任があると思っています。
もちろんこのまま自由にいろんな企業と付き合いながら自分の好きなことを追求していく道、もしくは一念発起して会社を興し、自分の資本で事を仕掛ける道も考えました。
ただ、「やりたい!」と思ったらあらゆることに手を出してしまう私の性格上、何を軸にして動くかという重石が必要で、さらにそれを自分でイチから作るにはあまりに能力が足りないということをこの1年弱を通じて痛感したのです。
たった10ヶ月ほどのフリーランス生活でしたが、振り返ってみて自分の決断を後押しするにいたった印象的な出来事があります。
親しい友人たちと食事をしていて、みんなで何か一緒にやろう!というなったとき、他のみんなは「うちとコラボしよう!」という言い方をしていたのに、私だけは「こういうことなら手伝える」と言うことしかできなかったこと。
その時、私には人と対等にコラボするための "ホーム"がないのだ、と気づいたのです。
そこから真剣に自分で作るか、どこかにJOINするかを真剣に考え抜いた結果、今回の結論に至りました。
NewsPicksでは、はじめてコミュニティビジネスの記事を書かせていただたことをきっかけにアカデミアの運営メンバーに入れていただき、かれこれ半年以上お世話になってきました。
それだけの期間業務委託というかたちで一緒に仕事をしてきたからこそ、お互いに過大評価も過小評価もせず、ビジネスへの姿勢や得意・不得意が理解でき、4月から変わることといえば対外的にみて「社員」という身分になるだけ、という感覚です。
フリーランスから会社員に戻るというとネガティブな印象をもたれることもありますが、働き方が多様化しているからこそ、一度フリーランスという「就活期間」をもつのはキャリア戦略として新しいやり方かもしれない、と我ながら思っています。
そんなこんなでフリーランスから会社員に戻るのですが、副業OK・リモートOK・完全フレックスというフリーランスに近い働き方が容認されている企業なので、noteの発信を中心にマイプロジェクトも続けていく予定です。
とはいえ、せっかく「会社員」というやるべきことの軸がはっきりしている立場なので、当面はまず社内でのプロジェクトに注力しつつ、そこを軸にできることという視点で広げていこうかなと思っています。
具体的には下記のような動きにシフトしていくつもりです。
・有料noteはこれまで通り継続
・有料noteを軸に、新しいプロジェクトを開始予定(!)
・4月からとあるメディアでの連載がはじまります
・cocoroneは一旦プロデューサーを降り、外部アドバイザーになります
・その他のお仕事は一旦卒業します
・夏頃までは上記以外の新規案件は一旦ストップ予定
・モデレーターやイベント登壇、インタビュアーといった単発のお仕事は小売関連であれば5万円〜お引き受けできる可能性もあります
・ブレスト参加、単発のコンサルなども単価としては同様です
・書き仕事は基本的に受けない方針です
物理的に時間が制限されるので有料noteも今後運営の仕方が変わっていく可能性はありますが、常にパワーダウンではなくパワーアップ、さもなくば死!という方針でやっているので、今後もよろしくお付き合いください。
***
NewsPicksの記事の中で、「必ず期待を超えるものを作る」と書きました。
我ながらまだ何もかたちになっていない段階でここまで断言するのもいかがなものかと思いましたが、そもそもすべての仕事に対して上記の姿勢で臨まずして世界を変えることなんてできないと思いなおし、自分を追い込む意味も込めて書き記しておきました。
「希望」と「期待」は似て非なるものなので、こうあってほしい、これをつくってほしいという希望や願望にすべて応えることはできませんが、もっと大上段にある「このくらいはできるだろう」という期待は、常にいい意味で裏切っていきたい。
暑苦しいとよく言われますが、それが私にとって一番楽しい生き方です。
今後は事業を実現していく楽しさと引き換えに苦しさや悔しさも味わうことになると思いますが、それすらもまるっと受け止めて自分の信じる道を邁進していきたいと思います。
私の仕事が期待に満たないときは、ぜひ忌憚ないご意見とともにご指導ご鞭撻のほど何卒よろしくお願いします。
私の人生をかけたミッションである「知性ある消費」の実現にむけて、これまで以上にひとつひとつの仕事を大切にしながら社会により大きなインパクトを残していく所存です。
最後に、NewsPicksの記事では勝先生の言葉を引用したので、こちらでは私が小林秀雄を好きになるきっかけとなった一節を引いて、ご報告の締めと代えさせていただきます。
「僕は何かについて、こういうことが正しいなんて言ったことはない。(中略) 僕は、自分の経験したことを通じて、こうだと思うことを書いているのです。そんなふうに書いた文章が人を動かすことがあると信じているだけだ。」
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