最所あさみ
"すごい人"より、"好きな人"と。
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"すごい人"より、"好きな人"と。

最所あさみ

先日こんなツイートをしたところ、想像以上の反響がありました。

以前「その背中は、あなたの10年後」にも書いたとおり、私のまわりには見本にしたい素敵なお姉さんたちが多く、「この人の前では素敵な自分でありたい」と思わせてくれる存在は大事だなと感じてのつぶやきだったので多くの共感をいただけてとても嬉しく感じています。

ここ数年メンターやロールモデルを作ることが流行っていますが、どうしても実績がある人や世の中で「すごい」と言われる人の中から自分の理想を探してしまいがち。

でもそういうよく目にする人たちはすでに有名人であり、自分自身も有名になりたいかと言われるとそれが目標ではない人も多いのではないかと思います。

そもそも"すごい人"とは結果だけを見ていて、且つ他人の評価に左右されることが多いものです。

あの人がすごいと言っていたから、こんなすごい仕事を手がけているからテレビや雑誌でとりあげられているから…

ただのファンでいるだけなら問題ありませんが、一緒に働いたりチームを組む上で、この「すごい」という憧れは諸刃の剣のように思います。

私たちが誰かを「すごい」と思うとき、結果や実績というアウトプットへの評価がほとんどだから。

もちろんその過程にも共感するけれど、それは結果あってこそのもの。

「ああやっぱりすごい人はその過程でこれだけのことをやっているのだな」
という確認作業を通してファンになっていくのです。

つまりその相手が結果を出せなくなったら、共感のための基盤を失ってしまうのです。

経営においてはよく
「売り上げはすべてを癒す」
と言われますが、これを人にあてはめると
「実績は欠点を隠す」
とも言えます。

世間から評価されていたときはちょっとした欠点や考え方の違いも
「これだけの実績がある人なのだろうから、自分の考えが間違っているのだ」
と納得して付き合うことができます。

しかし何かトラブルが起きたり人気の凋落によってその人の「すごい」部分がなくなった瞬間、あわなかった部分が一気に不満として表出してしまう。

そこでふと立ち止まって考えた時「私、本当にこっちの方向でいいんだっけ?」と悩んでしまう人が多いものです。


競争優位で勝つ統計学という本の中に、こんな一文があります。

「結果を重視してはいけない。勝算が高いものにチャレンジしつづけているかどうかを重視せよ。」

これは人付き合いについても言えることで、仲間を選ぶ際には今この瞬間のステータスではなく、相手の考え方や人生観をじっくり知ることが大事だと思います。

どういう生活スタイルを目指していて、何をよいと思うのか。

これからどんな世界を作りたくて、やらないと決めていることはなにか。

こういった感覚が近くて好感がもてる人たちとは、もし苦境に立たされても歯を食いしばって一緒にがんばろうと思えるはずです。

以前「"多様性"というマジックワード」の中でこんなことを書きました。

恋愛ドラマじゃないけれど「世界中のみんなが反対しても信じている」、そう思える相手こそが初期におけるベストパートナーと言えるのではないでしょうか。

まわりがなんと言おうと、相手がどれだけ落ちぶれようと批判されようと、「それでも私はあなたを信じている」と言えること。

そんな人と一緒になにかができれば、人生はもっと豊かに楽しくなるはず。

と、ここまで書いてなんだか結婚の話みたいだなあと思ったのですが、夫婦という共同経営者探しにおいてもやっぱりスペックの高さではなく相手の考え方や生き方に共感できるかが大切なのかもしれません。

仕事も恋愛も、"好きな人"と一緒に"すごい人"になっていく過程こそが人生の醍醐味なのではないかと思います。

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(Photo by tomoko morishige)
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私のnoteの表紙画像について書いた記事はこちら

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「知性ある消費を作る」をミッションに掲げ、日々考えたことを「思索綴」というマガジンに綴っています。サークル機能を使って「思索の森図書館」という仮想図書館的なコミュニティも運営しています。