"オンラインサロン"から学ぶ、熱量あるコミュニティの作り方。
7/27(水)に"オンラインサロン"についてのイベントを開催しました!
徐々に注目されはじめているオンラインサロンですが、クローズドだからこそ中でどんなことが行われているのかが見えづらいもの。
そこで今回はオンラインサロンのプラットフォーム・シナプスのCOOである稲着さん、田中伶の「ビジネス書キュレーションサロン」を運営されている田中伶さん、「僕らの理想のデニムってなんだろう?」「編集女子が"私らしく生きるため"のライティング作戦会議」を運営されている鳥井さんをお招きしてお話しを伺いました!
イベント概要はこちらをご覧ください。
"オンラインサロン"は、Webがみんなのものになったからこそ生まれたものなのかも。
パネルディスカッションの冒頭で「オンラインサロン開設のきっかけ」について伺ったのですが、やはりオープンなブログではなくクローズドコミュニティだからこそできることってたくさんある気がします。
もちろんお金を払ってサロンに入る人というのはある程度ファンの方が多いと思うので炎上しづらい、という利点がありますが、それは甘えではなく建設的な議論をする上で重要なことでもあると思うのです。
私はまだ幸い(?)自分が書いた記事で炎上したことはありませんが、いわゆる炎上してる記事って書いた内容うんぬんではなく、ベースで共有している知識や価値観が違う人たちにまでうっかり届いてしまったことで発生している側面もあるような。
正義の反対は悪ではなく別の正義、という言葉があるように、どっちが正しいとか間違ってるとかないのになあと思うこともしばしば。
その点オンラインサロンは始めからサロンの価値観への共感があって自ら能動的に入るものなので、前提をみんなが共有した上で指摘や議論ができ、なにかを「深める」という行為につながるのだと思います。
そういう意味では、みんながスマホを持ちSNSで情報拡散できるようになったからこそ、本来なら出会うはずがなかった人や考えに触れて脊髄反射的に批判してしまうという流れの反動で生まれたのがオンラインサロンなのかもしれません。
クローズドだからこその悩み、集客について。
今回のイベントの中で個人的に聞きたかったことのひとつがオンラインサロンの集客問題でした。
Facebookの非公開ページなんかもそうですが、クローズドだからこそ口コミや拡散が起こりにくく、もともとフォロワー数の多い人しか開設できなそう?というイメージもここからきているような。
サロン集客のポイントはサロン投稿のチラ見せとリアルイベントをうまく絡めることのようで、個人的には経沢さんのnoteでのサロン投稿チラ見せはうまいなーと思っていたのですごく納得感がありました。
このへんはSNSやブログなどのオープンなメディアとクローズドコミュニティをうまく絡めていくことが重要のようです。
ちなみにイベント後に稲着さんがあるサロンを例に公開コンサルしてくださったのですが、サロン紹介のページもちょっと手を加えるだけでCVRがかなり変わるように感じました。(と同時に、こんなに手厚くサポートしてらっしゃるとは…!!!という感動も)
あと面白かったのは、表向きの綺麗な投稿よりも悩みや感情の吐露のような隙のあるコンテンツが盛り上がるということ。
これって自分が受け手だと確かにと思えるけれど、いざ自分が投稿する側に立つと意外とできていないことのようにも思います。
もちろん前提として普段は有益で綺麗なコンテンツを投稿しているという信頼感が重要ですが、たまに人間らしい投稿を織り交ぜるほうが愛着がわくというのは恋愛も一緒だよなあと思ったり。
そういう投稿ができるのもクローズドならではですよね。
コミュニティならではの悩み、メンバーの流動性問題。
これも個人的に興味のあったテーマ。
オンラインに限らずコミュニティとしての熱量が高まってくると、既存メンバー同士のつながりが強すぎて新しい人が入って来づらい、という状況は起こりがちだと思います。
本当はこのテーマだけで1回イベントを開けるくらい、多くのコミュニティマネージャーにとって共通の課題だと思うのですが稲着さんがお話ししてくださった4つの解決方法がすごく参考になったのでメモメモ。
①参加者の絶対数を増やす
②コミュニケーションを意図的に減らしてみる
③匿名を取り入れるなどランダム化させること
④少数の高濃度コミュニティを分科会として切り出す
既存メンバーがコミュニティに愛着をもって定着してくれることと、新規メンバーが入りやすい環境をつくること。
両立させるのは難しいように感じるこの2つですが、上記の4つのポイントを意識して取り入れることで参加者にとってより価値の高いコミュニティを作っていけそうです。
あと個人的には「編集女子が"私らしく生きるため"のライティング作戦会議」で、サロン内でライター案件などのお仕事を紹介することでサロン代をペイできる仕組みを作られているというのがすごく面白いなと思いました。
サロン代って毎月の固定費なので、1年通して考えるとけっこう大きな負担だったり…。
長期的に考えればこの毎月の3000円、5000円の投資が大きなリターンになることはわかっても、無い袖は振れないのでこういう風にサロン内でお金の循環を回せると離脱者も減りそうだなーと思ったり。
イベントでお話を聞いていくうちに、いつか自分もサロン運営してみたいな、なんて思い始めてきました。
SHOPCOUNTERでなにかできたらいいなー!
もうちょっと人が増えてきたら本格的に考えたいです!
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当日モデレーターをしていたこともあって、話題にでたすべてのポイントを網羅できているわけではありませんが、個人的に特に参考になった部分を抜粋してみました。
前にこんな記事を書いたのですが、
情報は「受け取る」から「取りに行く」時代へ
これからますます有益な情報は自分から取りにいかなければ得られない時代になっていくような気がしています。
そんな中で、ますます注目度が高まりそうなオンラインサロンという仕組み。
個人的にも引き続きサロンに参加しつつクローズドコミュニティの盛り上げ方を学んでいきたいと思います。
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