「すごい」と言われることに危機感を持て。

スタートアップという業界に身を置いていると、それだけで非ベンチャーな友人たちから「すごいね」「えらいね」と言われることが多い。
その褒め言葉自体は本当に心から言ってくれていることがわかっているのでいつもありがたく頂戴しているけれど、言われるたびに危機感をもつようにしている。
最近は「すごい」「えらい」と言われたら、こう思うようにしている。

「あ、わたし今、自分をすごく見せようと発言したかもしれない!」

人間は誰でも褒められたいし一目置かれたい。
どれだけ「すごい」と言われたって足りないほど、たくさん褒められたいと思ってしまう。

そして褒められるとなんとなくすごいことをしている気になって、ふわふわしたまま仕事や勉強に手が付かないことがよくある。

「すごい」という言葉は、人の成長を止める力もあると思う。

落ち着いて考えてみれば、誰と会ったとかここに出席したとかこれだけPVを集めたとか、自分の力ではない周りの環境の力で実現したことばかり。
それを忘れて「すごい」と言われて満足していたら小さな人間になってしまう気がする。

なにかを勉強するとか努力するとかも、周りに褒められたくてやりだしたら本末転倒で、もっと「すごくは見えないこと」「褒められないこと」の方が実現までの近道かもしれないけれど、褒められたい気持ちが強くなるとそれが見えなくなってしまう。

わたしがやりたいのは褒められることなのか?それとも自分のお客様に「ありがとう」を言ってもらうことなのか?

いつも最終的な目標を見据えて行動できる人でありたい。

大きな夢は有言実行、小さな努力は不言実行。
人には見えない、見せない努力こそ美しい。

それをどんなときも忘れないこと。
「すごい」と言われたら、慢心しそうな自分と誇大広告しそうになった自分に「喝」をいれること。

もっとずっと、先を目指して。

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