短歌　島村卯月

「君ありて幸福」という花をみるこの愛かなしみもしあわせとみる

吾の影あなたの光を映す土そこに吹かれる花の一片ひとかけ

ニコニコとうれしそうにレッスンを受けるものだからこっちも嬉しい

ひたすらに踊るあなたのステップで削れていく　シューズの踵

ボロボロのレッスンシューズを手にとって「ありがとう」と言うあなたを見かけた

キラキラのガラスの靴で足を包むシンデレラの「ありがとうございました……！」

闇の中震えるようにそこにあるあなただけの笑えまいの光

ひとりでも誰かの心に残るはずと「あるかもしれない未来」を夢む

朝露に光る野の花を見つけた　魔法のようにキラキラしていた

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「誕生日が同じ」という些細かもしれないなきっかけですが、あなたに出会えてよかった。
これからもキラキラしたあなたを見ていたいなあと思っています。
どうか、その道行きがよいものでありますように。

お誕生日おめでとうございます。