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7セグメント文字について

10月はデジタル月間で、10月第1日曜と第1月曜は日本のデジタル庁が制定した記念日であるデジタルの日です。
令和3年に施行されたときは10月第2週の10月10・11日とデジタルにちなんだ日にちとなっていて、令和4年からは10月第1週日曜・月曜に統一され、令和4年度では10月2・3日がデジタルの日となりました。令和5年は10月1・2日、令和6年は10月6・7日がデジタルの日です。

デジタルといえば電卓のディスプレイなどに用いられる7セグメント文字を真っ先に思い浮かぶもので、ユニコードでは7セグメント算用数字がユニコード13.0に採用されました。

今回は7セグメント文字について取り上げます。


7セグメントの配置順

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7セグメント記号の配置を黒丸囲みラテン文字で示します。
配置のABC順は時計回りとなっていて、最後に中央部の《🅖》が表示されます。
7セグメント記号の基字はユニコードでU+1FBF8に配置されているABCDEFG🯸》で、セグメントGを抜いた形状が“ゼロ”を示すABCDEF🯰》となり、右側のセグメントBC🯱》が“1”を表します。

  • 🅐》……上段セグ

  • 🅑》……右上セグ/《🅒》……右下セグ

  • 🅖》……中段セグ

  • 🅕》……左上セグ/《🅔》……左下セグ

  • 🅓》……下段セグ

ユニコードに含まれる7セグメント数字

ユニコードではレガシーコンピュータ記号ブロック(※ユニコードコンソーシアム公式サイト内のPDF参照)のU+1FBF0番台にセブンセグメント数字が含まれ、Noto Sans Symbols2, にしき的フォント, Catrinity, 和田研細丸ゴシック, Fairfax HDなど主要ユニコードフォントで使用可能となっています。

但し、セブンセグメント数字7は日本語版ウィキペディア内の数字表で〈🅐🅑🅒〉の異体字とされている字形が採用されていて、フォントによっては〈🅐🅑🅒🅕〉ではなく〈🅐🅑🅒〉の表示となります。
セブンセグメント数字及びその逆向きは、ラテン・ギリシャ・キリル各文字体系の字母の代用となります。

  • U+1FBF0【🯰セブンセグメント数字0{🅐🅑🅒🅓🅔🅕}

  • U+1FBF1【🯱セブンセグメント数字1{🅑🅒}

  • U+1FBF2【🯲セブンセグメント数字2{🅐🅑🅓🅔🅖}

  • U+1FBF3【🯳セブンセグメント数字3{🅐🅑🅒🅓🅖}

  • U+1FBF4【🯴セブンセグメント数字4{🅑🅒🅕🅖}

  • U+1FBF5【🯵セブンセグメント数字5{🅐🅒🅓🅕🅖}

  • U+1FBF6【🯶セブンセグメント数字6{🅐🅒🅓🅔🅕🅖}

  • U+1FBF7【🯷セブンセグメント数字7{🅐🅑🅒🅕}

  • U+1FBF8【🯸セブンセグメント数字8{🅐🅑🅒🅓🅔🅕🅖}

  • U+1FBF9【🯹セブンセグメント数字9{🅐🅑🅒🅓🅕🅖}

Fairfax HDフォントでは、U+1FBFA~Fの空白箇所にラテン文字A~Fに由来するセブンセグメント数字10~15が配置されています。
全角ギュメはルーツとなったラテン字母及びそれに近い形状の字形を示しています。

※画像及びテキストのコードポイントはFairfax HDフォントに配置されている箇所のもので、ユニコード未登録の箇所を示しています。

画像2
7セグメント数字の10《A》, 11《Ь》, 12《C》, 13《Ԁ》, 14《E》, 15《F》。コードポイントは仮配置のものです。
  • U+1FBFA【A》】セブンセグメント数字10{🅐🅑🅒🅔🅕🅖}

  • U+1FBFB【b➡Ь》】セブンセグメント数字11{🅐🅒🅓🅔🅕🅖}

  • U+1FBFC【C》】セブンセグメント数字12{🅐🅓🅔🅕}

  • U+1FBFD【d➡Ԁ》】セブンセグメント数字13{🅑🅒🅓🅔🅖}

  • U+1FBFE【E》】セブンセグメント数字14{🅐🅓🅔🅕🅖}

  • U+1FBFF【F》】セブンセグメント数字15{🅐🅔🅕🅖}

7セグメント文字

7セグメント文字はラテン・ギリシャ・キリル文字体系に類似する字母を7セグメント記号を当てはめたものとなっています。
アルメニア文字やチェロキー文字などラテン文字に類似の文字体系にも応用可できそうです。

ユニコードに採用されている7セグメント数字に対応する字形です。

  • U+1FBF0【🯰】……算用数字《0》、ラテン《O・o》、ギリシャ《Ο・ο》、キリル《О・о》、アルメニア《Օ・օ》[オー]、ジョージア《Ჿ・ჿ》[唇音符]、チェロキー《Ꭴ・ꭴ》[ウ]、デセレット《𐐄・𐐬》[オウ]。

  • U+1FBF1【🯱】……算用数字《1》、ラテン《I・i》、ラテン《L・l》、ラテン《I・ı》[ɯ ウー]、ギリシャ《Ι・ι》、キリル《І・і》[イー]、キリル《Ӏ・ӏ》[パーロチカ]、アルメニア《Լ・լ》[リウン]、チェロキー《Ꭵ・ꭵ》[アン] - 本来の7セグメント文字《I》は左側に置かれる。

  • U+1FBF2【🯲】……算用数字《2》、ラテン《Z・z》、ラテン《Ƨ・ƨ》[第2声調]、ギリシャ《Ζ・ζ》、コプト《Ϩ・ϩ》[ホリ]、キリル《Ꙅ・ꙅ》[ヅェー]、ジョージア《Ⴧ・ჷ》[ウィン]、チェロキー《Ꮓ・ꮓ》[ノ]。

  • U+1FBF3【🯳】……算用数字《3》、ラテン《Ʒ・ʒ》[エッジュ]、ラテン《Ɜ・ɜ》[アー/第3声調]、ラテン《Ȝ・ȝ》[ヨッホ]、キリル《З・з》[ゼー]、キリル《Э・э》[エー]、アルメニア《Յ・յ》[イィー]、ジョージア《Ვ・ვ》[ヴィン]、ジョージア《Პ・პ》[パル]、ジョージア《Ჳ・ჳ》[ウィ]、チェロキー《Ꮌ・ꮌ》[モ]、デセレット《𐐚・𐑂》[ヴィー]。

  • 〘逆さ字形【🅐🅓🅔🅕🅖】……算用数字《》、ラテン《E・e》、ラテン《Ɛ・ɛ》[エァー]、ギリシャ《Ε・ε》、キリル《Е・е》[イェー/エー]、キリル《Є・є》[イェー]、アルメニア《Չ・չ》[チャー]、チェロキー《Ꭼ・ꭼ》[ガン]、デセレット《𐐁・𐐩》[エイ]〙

  • U+1FBF4【🯴】……算用数字《4》、ラテン《Ɥ・ɥ》[ユワ]、ギリシャ《Υ・ϒ・υ》[ユプシロン/イプシロン]、コプト《Ϥ・ϥ》[フェイ]、キリル《Ч・ч》[チェー]、アルメニア《Վ・վ》[ヴェウ]、チェロキー《Ꮞ・ꮞ》[セ]、デセレット《𐐐・𐐸》[ヘイチ]。

  • 〘逆さ字形【🅒🅔🅕🅖】……ラテン《H・h》、コプト《Ϧ・ϧ》[ヘイ]、キリル《Һ・һ》[ヘー]、アルメニア《Հ・հ》[ホー]、ジョージア《Ჩ・ჩ》[チン]、チェロキー《Ꮒ・ꮒ》[ニ]、デセレット《𐐌・𐐴》[アイ]〙

  • U+1FBF5【🯵】……算用数字《5》、ラテン《S・s》、ラテン《Ƽ・ƽ》[第5声調]、ギリシャ《Ϛ・ϛ・ς》[スティグマ/ファイナルシグマ]、キリル《Ѕ・ѕ》[ヅェー]、アルメニア《Տ・տ》[ティウン]、ジョージア《Ჽ・ჽ》[アエン]、チェロキー《Ꮪ・ꮪ》[ドゥ]、デセレット《𐐠・𐑈》[ジー]。

  • U+1FBF6【🯶】……算用数字《6》、ラテン(※9の逆さ字形)《G・g》、ラテン《Ƃ・ƃ》[ベー]、ギリシャ《Δ・δ》[デルタ]、コプト《Ϭ・ϭ》[チーマ]、キリル《Б・б》[ベー]、アルメニア《Ճ・ճ》[チェー]、ジョージア《Ნ・ნ》[ナル]、チェロキー《Ꮾ・ꮾ》[ワン]、デセレット《𐐞・𐑆》[ズィー]。

  • U+1FBF7【🯷】……算用数字《7》、ラテン《⹒・⁊》[エト]、アルメニア《Դ・դ》[ダー]、デセレット《𐐓・𐐻》[ティー]。

  • 〘逆さ字形【🅒🅓🅔🅕】……ラテン《L・l》、アルメニア《Լ・լ》[リウン]、ジョージア《Ს・ს》[サン]、チェロキー《Ꮣ・ꮣ》[ダ]、デセレット《𐐢・𐑊》[エル]、デセレット《𐐛・𐑃》[エッス]〙

  • U+1FBF8【🯸】……算用数字《8》、ラテン《Ɵ・ɵ・θ》[ウー/シータ]、ギリシャ《Θ・ϴ・θ・ϑ》[テータ/シータ]、キリル《Ѳ・ѳ》[フィータ]、キリル《Ө・ө》[オェー]、チェロキー《Ꮎ・ꮎ》[ナ]、チェロキー《Ꮻ・ꮻ》[ウィ]、ジョージア《Ზ・ზ》[ゼン]、デセレット《𐐝・𐑅》[エス]。

  • U+1FBF9【🯹】……算用数字《9》、ラテン《Ǝ・ɘ》[エゥー]、ラテン《Ꝯ・ꝯ》[コン]、ラテン《Ɡ・ɡ》[ゲー]、アルメニア《Զ・զ》[ザー]、チェロキー《Ꮽ・ꮽ》[ウゥ]、デセレット《𐐍・𐐵》[アウ]。