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インド系文字のダイアクリティカル付き字母

9月14日はヒンディー語の日です。
1月10日の国際ヒンディー語の日とは別の記念日で、インド国内におけるヒンディー語の記念日です。

今回はヌクタ記号などのダイアクリティカルマークで発音が変化するデーヴァナーガリー文字の字母を中心に取り上げます。

インドネシアの諸文字はルーツとなる字母に対応する項目を示し、実際のナーガリー字母に存在しない合成も含まれています。

拡張デーヴァナーガリー文字について

1966年にインド主要言語のデーヴァナーガリー文字を表記するために、長短の区別やヒンディー語に存在しない子音が多いドラビダ諸語などの表記に対応させたものです。

ISO規格『ISO 15019』のインド諸語ラテン文字と各種インド系文字の対照表では、デーヴァナーガリー・ベンガル・グルムキー・グジャラートといった北インドの文字体系におけるヌクタ付き字母が現行正書法で使用されないものも含まれています。

現在はネワール語でドラビダ諸語経由からの外来語表記に用いられ、長短母音の区別が存在するネワール語版ウィキペディアで短母音E》から始まる各種項目で用例が多く見られます。

ユニコード登録済みの字母

近年はデーヴァナーガリー文字使用言語における環境では、ヌクタ記号付きの字母はユニコード本来のコードポイントに配置されているものではなく、通常の子音字とヌクタ記号との合成による方式が目立ってきていますが、子音字とヌクタ記号との合成の場合、フォントやブラウザによってはヌクタ記号がはみ出すなどの文字化けが起こる場合があります。

バンタワ語では、ヌクタ記号は広いオ[ɔ]を示す母音記号となっています。

※ヌクタ記号合成済みの字母及びデーヴァナーガリー文字に対応する各言語の字母でユニコード未登録のヌクタ合成子音字は《🈴》の字を字母の前に配置しています。

QA〈🈴क़〉】[q クヮ/x ハ/-ʔ ッ] - パンジャブ《🈴ਕ਼》[q]、ベンガル:ISO15919《🈴ক়》[q]、チベット:ラダック《ཫ་》[q]、グジャラート:ISO15919《🈴ક઼》[q]、フダワディ《🈴𑊺𑋩》[q]、オリヤー:外来語用《🈴କ଼》[q]、タミル:外来語用《ஃக》[q]、テルグ:外来語用《🈴క఼》[q]、カンナダ:ISO15919《🈴ಕ಼》[q]、ジャワ:ササック《》[q]、ジャワ:マドゥラ《🈴ꦏ꦳》[x/h/k]、バリ《🈴ᬓ᬴》[x/q/k/h]、バリ:ササック《》[q/ʔ]、ウルドゥー《ق》[q]、ターナ《ޤ》[q]。
KHHA〈🈴ख़〉】[x ハ/χ ハ] - グルムキー《》[x]、ベンガル:ISO15919《🈴খ়》[x/χ/ʜ]、チベット:ラダック《🈴ཁ༹་》[χ]、グジャラート:ISO15919《🈴ખ઼》[x]、フダワディ《🈴𑊻𑋩》[x]、オリヤー:外来語用《🈴ଖ଼》[x]、タミル:外来語用《ஃக》[x]、テルグ:外来語用《🈴ఖ఼》[x]、カンナダ:ISO15919《🈴ಖ಼》[x]、ジャワ《🈴ꦏ꦳》[x/h/k]、バリ:ササック《》[x/k/h]、ウルドゥー《خ》[x]、ターナ《ޚ》[x]。
GHHA〈🈴ग़〉】[ɣ ガ/ʁ ラまたはガ/ɠ ガ] - グルムキー《》[ɣ]、ベンガル:ISO15919《🈴গ়》[ɣ]、グジャラート:ISO15919《🈴ગ઼》[ɣ]、グジャラート:カッチ《🈴ગ઼》[ɠ/ɣ]、フダワディ《🈴𑊼𑋩》[ɣ]、オリヤー:外来語用《🈴ଗ଼》[ɣ]、テルグ:外来語用《🈴గ఼》[ɣ]、カンナダ:ISO15919《🈴ಗ಼》[ɣ]、ジャワ《🈴ꦒ꦳》[ʁ]、バリ《🈴ᬕ᬴》[ɣ]、バリ:ササック《》[ɣ]、ウルドゥー《غ》[ɣ]、ターナ《ޣ》[ɣ]、アヴェスタ《𐬖》[ɣ]。

ZA〈🈴ज़〉】[z ザ/ʣ ヅァ] - グルムキー《》[z]、ベンガル:ISO15919《🈴জ়》[z]、グジャラート:ISO15919《🈴જ઼》[z]、フダワディ《🈴𑋂𑋩》[z]、オリヤー:外来語用《🈴ଜ଼》[z]、タミル:外来語用《ஃஜ》[z]、テルグ《》[ʣ]、テルグ:外来語用《🈴జ఼》[z]、カンナダ:ISO15919《🈴ಜ಼》[z]、ジャワ《🈴ꦗ꦳》[z]、バリ《🈴ᬚ᬴》[z]、バリ:ササック《》[z]、ウルドゥー《ز・ذ・ض・ظ》[z]、アヴェスタ《𐬰》[z]、クッルイー[ʣ]。
DDDHA〈🈴ड़〉】[ɽ ラ/ɗ ダ] - グルムキー《》[ɽ]、ベンガル《》[ɽ]、グジャラート:カッチ《🈴ડ઼》[ɽ/ɗ]、オリヤー《》[ɽ]、テルグ:外来語用《🈴డ఼》[ɽ]、ウルドゥー《ڑ》[ɽ]。
RHA〈🈴ढ़〉】[ɽʰ ラ] - ベンガル《》[ɽʰ]、グジャラート:カッチ《🈴ઢ઼》[ɽʰ]、オリヤー《》[ɽʰ]、テルグ:外来語用《🈴ఢ఼》[ɽʰ]、ウルドゥー《ڑھ》[ɽʰ]。
NNNA〈🈴ऩ〉】[ṉ ナ/nʰ ナ/˜ ン] - タミル《》[ṉ]、カンナダ:ISO15919《🈴ನ಼》[ṉ]、マラヤラム《》[ṉ]、ナンカウリー[˜]、マガル[nʰ]。
FA〈🈴फ़〉】[f ファ/ɸ ファ] - グルムキー《》[f]、ベンガル:ISO15919《🈴ফ়》[f]、グジャラート:ISO15919《🈴ફ઼》[f]、フダワディ《🈴𑋓𑋩》[f]、オリヤー:外来語用《🈴ଫ଼》[f]、タミル:外来語用《ஃப》[f]、テルグ:外来語用《🈴ఫ఼》[f]、カンナダ:ISO15919《🈴ಫ಼》[f]、ウルドゥー《ف》[f]、アヴェスタ《𐬟》[ɸ]。
YYA〈🈴य़〉】[j ヤ/jʰ ヤ/-e̯ ェ/-i̯ ィ] - ベンガル《》[j/w/e̯]、マイティリー《🈴𑒨𑓃》[i̯]、オリヤー《》[j]、カンナダ《🈴ಯ಼》[j]、アヴェスタ《𐬪》[j]、マガル[jʰ]。
RRA〈🈴ऱ〉】[ṟ ラ/ṯ タ/ɽ ラ/ɻ ラ/ɹʰ ラ] - タミル《》[ṟ]、テルグ《》[ṟ]、カンナダ《》[ṟ]、マラヤラム《》[ṟ/ṯ]、ウルドゥー:サラーエキー《رھ》[rʰ]、コンカニ[ɽ]、ナンカウリー[ɻ]、マガル[ɹʰ]。
RRRRAऱ्ऱ〈🈴ऱ्‍ऱ〉〗[ṯː ッタ] - マラヤラム《റ്റ》[ṯː]。
RRHAऱ्ह〈🈴ऱ्‍ह〉〗[rʰ ラ] - ディマール[rʰ]……ヴィラーマとヌクタ付きRAऱ्》とHA《》の合成字。
LLLA〈🈴ऴ〉】[ɻ ラ] - タミル《》[ɻ]、テルグ《》[ɻ]、テルグ:外来語用《🈴ళ఼》カンナダ《》[ɻ]、マラヤラム《》[ɻ]。
ZHA】[ʒ ジャ] - グジャラート《》[ʒ]、アヴェスタ《𐬲》[ʒ]。

デーヴァナーガリー文字では通常の字母ですが、グルムキー文字及びアッサム文字で点付き字母となる字母です。

LLA〈🈴ਲ਼〉】[ɭ ラ] - ナーガリー《》。
SHA〈🈴ਸ਼〉】[ʃ シャ] - ナーガリー《》、ジャワ《🈴ꦱ꦳》[ʃ]、ジャワ:マドゥラ《🈴ꦯ꦳》[ʃ]、バリ《🈴ᬲ᬴》[ʃ]、バリ:ササック《》[ʃ]。

アッサム語VA〈🈴ব়〉】[w ウォ/β ヴォ] - ナーガリー《》[ʋ]、ベンガル《》[b-/-w-]……ベンガル文字VAは、字源が別ルーツであるBA《》と同型であることから、ユニコードでBAと統合された。アッサム文字における現行字形はWA》で、ビシュヌプリヤ語やマニプーリ語にも採用されている。

ヌクタ記号合成で表す字母

ユニコード未登録のヌクタ記号付き字母です。
マガル語における子音字と緊喉母音による音節を示す子音の場合は《ङ़ा़》[ŋʰʌ̤ ンガ]や《मो़ः》[mʰo̤ː モー]のように母音記号の下部にヌクタ記号を付加します。

-Aअ़】[ʕə ア/ʔə ア/a̤ ア/ɔ オ/ʌ ア] - ターナ《ޢ・ޢަ》[ʕ/ʕə]、ウルドゥー《ع・عَ》[ʔ/ʔə]、マガル[a̤]、バンタワ[ɔ]、カリン[ʌ]。
-AHHअ्ह़〗[ə̌ ア] - カングリ[ə̌]。
-AAआ़】[ʕɑː アー/ʔɑː アー/ʌ̤ ア] - ターナ《ޢާ》[ʕɑː]、ウルドゥー《عا》、マガル[ʌ̤]。
-Iइ़・अि़】[ʕi イ/ʔi イ/y ユ] - ターナ《ޢި》[ʕi]、ウルドゥー《عِ》、カム[y]。
-IIई़・अी़】[ʕiː イー/ʔiː イー/i̤ イ] - ターナ《ޢީ》[ʕiː]、ウルドゥー《عی》[ʔiː]、ロワ[iː]、マガル[i̤]。
-Uउ़・अु़】[ʕu ウ/ʔu ウ/ɯ ウ/ɨ ゥイ/ʉ ユ] - ターナ《ޢު》、ウルドゥー《عُ》、バンタワ[ɯ~ɨ]、カー[ɯ]、カリン[ʉ]。
-UUऊ़・अू़】[ʕuː ウー/ʔuː ウー/ɯː ウー/ṳ ウ] - ターナ《ޢޫ》、ウルドゥー《عُو》、マガル[ṳ]、カー[ɯː]。
-AEऍ़】[ɛ アェ] - カー[ɛ]……対応する母音記号はユニコード未登録の“REVERSED REPHA”とヌクタ記号の合成。
-Eए़・अे़】[e̤ エ/ø エまたはイョ/ɛː アェー] - マガル[e̤]、カム[ø]、カー[ɛː]。
-Oओ़】[o̤ オ/ɵ ウ] - カリン[ɵ]、ロワ[oː]、マガル[o̤]。
-AHअ़ः】[a̤ː アー] - マガル[a̤ː]。

XYAक्ष़〗[ç ヒャ] - アヴェスタ《𐬒》[ç]……本来の字形はKSSAक्ष》[kʂ~kʃ クシャ]の下部にヌクタが付加されたものだが、フォントによってはZWJ合成KSSAक्‍ष》の下部にヌクタ記号が付加された形状となる。
GGHAघ़】[ʁ ラ/ɟ ヂャ] - チベット:ラダック《🈴ག༹་》[ʁ]、グジャラート:ゾロアスター式《🈴ઘ઼》[ɟ]、アヴェスタ《𐬖》[ɟ]。
NGHAङ़】[ʕ ア/ʔ ア/ŋʰ ンガ] - ジャワ《🈴ꦲ꦳》[ʕ/ʔ]、バリ《🈴ᬗ᬴》[ʕ/ʔ]、マガル[ŋʰ]、ラージバンシ[ŋʰ]。

TSAच़】[ʦ ツァ/θ サ] - チベット《ཙ་》[ʦ]、テルグ《》[ʦ]、カシミール《ژ》[ʦ]、ターナ《ޘ》[θ]。
TSHAछ़】[ʦʰ ツァ] - ベンガル:発音記号《🈴ছ়》[ʦʰ]、チベット《ཚ་》[ʦʰ]、カシミール《ژھ》[ʦʰ]。
JHJHAॼ़】[zʰ ザ] - 、ウルドゥー:サラーエキー《ژ》[ʒジャ]、ウルドゥー:マールワーリー《زھ》[zʰ ザ]
ZHAझ़】[ʒ ジャ/z ザ/ʣ ヅァ/ʣʰ ヅァ] - ベンガル:発音記号《🈴ঝ়》[ʒ]、チベット《ཞ་》、チベット:ラダック《ཛྷ་》[ʣ]、グジャラート:ダーワット《🈴ઝ઼》[ᵭ/z]、オリヤー:外来語用《🈴ଝ଼》[ʒ]、タミル:外来語用《ஃஷ》[ʒ]、カンナダ:外来語用《🈴ಝ಼》[ʣ]、ウルドゥー《ژ》[ʒ]、ターナ《ޜ》[ʒ]、マハス・パハーリー[ʣʰ]、カム[zə̤]……ヒンディー語版ウィキペディアの各種項目で人名・地名などの表記用に用いられている。

DHDHAॾ़】[ɗʰ ダ] - ウルドゥー:マールワーリー《ڏھ》[ɗʰ]
NNHAण़】[ɳʰ ナ] - ウルドゥー:マールワーリー《ݨھ》[ɳʰ]。

TTTAत़】[ᵵ タ/t タ/ʦ ツァ] - ベンガル:音声記号《🈴ত়・ৎ়》[ᵵ]、グジャラート:ゾロアスター式《🈴ત઼》[-t]、グジャラート:ダーワット《🈴ત઼》[ᵵ/t]、タミル:外来語用《ஃத》[ᵵ]、マラヤラム《》[ṯ]、ジャワ:マドゥラ《🈴ꦠ꦳》[ᵵ/ʦ]、バリ《🈴ᬢ᬴》[ʦ]、バリ:ササック《》[ʦ]、ターナ《ޠ》[ᵵ]、アヴェスタ《𐬝》[-t]。
THHAथ़】[θ サ] - グジャラート:ゾロアスター式《🈴થ઼》[θ]、グジャラート:ダーワット《🈴ધ઼》[θ/s]、ドーグリー《🈴𑠚𑠺》[θ]、アヴェスタ《𐬚》[θ]。
DHHAद़】[ð ザ/ᵭ ダ/ʣ ヅァ] - ベンガル:音声記号《🈴দ়》[ð/ᵭ]、ジャワ《🈴ꦢ꦳》[ʣ]、バリ《🈴ᬤ᬴》[ʣ]、ウルドゥー《ذ‎》[z]、ターナ《ޛ》[ð]。
DDHAध़】[ð ザ] - グジャラート:ゾロアスター式《🈴ધ઼》[ð]、グジャラート:ダーワット《🈴ધ઼》[ð/z]、アヴェスタ《𐬜》[ð]。

PPAप़】[f ファ/v ヴァ] - ジャワ《🈴ꦥ꦳》[f/v]、バリ《🈴ᬧ᬴》[f]、バリ:ササック《》[f]。
BHHAब़】[β ヴァ/ɓ バ] - グジャラート:ゾロアスター式《🈴બ઼》[β]、グジャラート:カッチ《🈴બ઼》[ɓ]、アヴェスタ《𐬡》[β]。
BHBHAॿ़】[ɓʰ バ] - ウルドゥー:マールワーリー《ٺھ》[ɓʰ]。
BBHAभ़】[v ヴァ/βヴァ] - ベンガル:音声記号《🈴ভ়》[v/β]。
MHAम़】[mʰ マ] - マガル[mʰ]。

LHAल़】[ɫ ラあるいはワ/ᵶ ザ/ᵭ ダ/ɭ ラ/lʰ ラ] - グルムキー《》[ɭ]、タークリー《🈴𑚥𑚷》[ɭ]、ジャワ:マドゥラ《🈴ꦭ꦳》[l]、ターナ:マハル《ޡ・ޟ》[ɫ/ᵶ/ᵭ]、マハス・パハーリー[ɭ]、マガル[lʰ]。
WAव़】[w ワ/wʰ ワ/ɥ ユワ/v ヴァ/u̯ ゥ] - ベンガル《ওয়》[w]、マイティリー《🈴𑒫𑓃》[u̯]、オリヤー《》[w]、タミル:外来語用《ஃவ》[w]、バリ《🈴ᬯ᬴》[v]、バリ:ササック《》[v]、ウルドゥー《و》[w]、シャームーキー:外来語用《ڡ》[ʋ]、ターナ《ޥ》[w]、クルク[w]、マガル[wʰ]、スヌワール[v]、カム[ɥ]。

SHHAश़】[ʒ ジャ/ʃ シャ/ʃʰ シャ] - チベット:シェルパ《ཞ་》[ʒ]、ジャワ:マドゥラ《🈴ꦯ꦳》[ʃ]、バリ:ササック《》[ʃ]、ウルドゥー:シーナー《ژ》[ʒ]、ウルドゥー:マールワーリー《شھ》[ʃʰ]、ターナ《ޜ》[ʒ]。
SSHAष़】[ɻ ラ/ʐ ラまたはジャ] - オリヤー:外来語用《🈴ଷ଼》[ɻ]、ウルドゥー:シーナー《ڙ》[ʐ ラ]。
SSSAस़】[ᵴ サ/z ザ/ʃ シャ/sʰ サ] - ベンガル:音声記号《🈴স়》[ᵴ]、チベット:シェルパ《ཟ་》[z]、チベット:タマン《ཟ་》[sʰ]、グジャラート:ダーワット《🈴સ઼》[ᵴ/s]、タミル:外来語用《ஃஸ》[ᵴ]、ジャワ《🈴ꦱ꦳》[ʃ]、バリ《🈴ᬲ᬴》[ʃ]、バタク:マンダイリン《🈴ᯚ᯦・🈴ᯙ᯦》[ʧ]、ウルドゥー《ث》[s]、ウルドゥー:マールワーリー《سھ》[sʰ]、ターナ《ޞ》[ᵴ]。
HHAह़】[ħ ハ/ɦ ハまたはア/k カ] - グジャラート:ダーワット《🈴હ઼》[ħ/h]、タミル:外来語用《ஃஹ》[ħ]、ジャワ《🈴ꦲ꦳》[h/ħ]、バタク:マンダイリン《🈴ᯄ᯦》[k]、ターナ《ޙ》[ħ]、カングリー[ɦ]。

その他の合成母音

独立した母音字のない母音の表記です。
ユニコードに採用されているヴェーダ記号で表示できますが、ユニコードで表示不可能なものも存在しています。

マハル語用のダイアクリティカルマークは、英語版ウィキペディアの【Maldivian writing systems】の項目に記載されていますが、一部表記はフォントやブラウザによって異なります。

アポストロフィー付きAअʼ】[o オ] - アッサム《অʼ》[o]、ボド[o] - ボド語のものは本来声調記号として採用されたもので、ベンガル文字の場合は純粋な母音記号だが、ユニコードでは母音記号ではなく国際音声記号のアポストロフʼ》と統合されていて、実際はアポストロフィー'》あるいは右シングル引用符》で代用されている。
AAOOआी】[ɒː オァー] - アヴェスタ《𐬃》[ɒː]。
アヴァグラハ付きAAआऽ】[ɑː アー] - アカジェル[ɑː]。
ヴィラーマ付きAअ्】[ʔ ッ] - グルン[ʔ]。
スクーン付きAअ᳸】[無音] - ターナ《އް》[無音/促音]……デーヴァナーガリー文字スクーンは、本来はヴェーダ記号の一種に由来。ディベヒ語から派生であるマハル語ナーガリー文字ではターナ文字で子音字の前で重子音を示すスクーン付きアリフއް》と異なり、TTHA》が促音符となっている。
チルド付きAअ̃】[æ アェまたはイャ]
チルド付きAAआ̃】[æː アェーまたはイャー]
左右逆のレーファ【〓】[-ɛː アェー] - カー語 Car language 及びオンゲ語 Onge language におけるチャンドラE》に対応する母音記号。ユニコードではAとRAの合成अ्र》でレーファ記号が表示される合成で代用されるが、フォントによっては未対応。
レーファ付きAAर्आ】[ɔ アォ] - カー[ɔ オ]……本来はレーファ記号が左右逆の形状。
チャンドラとプレーンカ付きAअॕ】[ɚː アァー] - アヴェスタ《𐬇》[ɚː]。
カルシャンナ付きAअ᳐】[ɔ アォ] - アカジェル[ɔ]。
カルシャンナ付きAAआ᳐】[ɔː アォー] - アカジェル[ɔː]。
レーファ付きEए्र】[æː アェーまたはイャー] - ターナ:マハル《އައި》……本来の母音字はフォントによっては表示不可能。マハル語FAIފައި〉[fæː ファエー]は《र्फ़》と表示。
スクーン付きTHAथ᳸】[-j イ] - ターナ《ށ》[-j]、マハル[-j]。

参考HP

Devanagari - Omniglot
https://www.omniglot.com/writing/devanagari.htm

Devanagari character notes - r12a
https://r12a.github.io/scripts/devanagari/block.html

Aksharamukha : Script Matrix
https://aksharamukha.appspot.com/script-matrix/