おたるたび日記(4)
南小樽へ
さらに坂を下る。。
大通りと合流するあたりで、方角がよくわからなくなる。
まぁそのまま歩けば手宮のバスターミナル跡に出るとこはわかっているけど、路地が誘ってくるんだー。
予定ではこのあたりを広く散策する予定だったけれど、日没を考えた場合余裕がない。しかも足が痛い。これはやばい。
早めに切り上げて、旅館に入るべきだ。
なるべく明るいうちに完結したい。
方角だけをなるべく守りながら路地を物色する。
一本、お宝のような路地と階段を見つけた!
その喜びが理解してもらえるだろうか。
マスクもしていないのに、独り言をつぶいている。
「この立派な階段はお寺みたいだ」
あぶないやつ!
裏に抜ける道はあるけれど、この階段にやられてしまった。
納得の路地でした。
手宮通過14時20分。
いちばん歩きやすそうな手宮線跡を歩いて行く。
途中で猫を見つけて、休憩がてら猫と付き合う。
手宮線跡は歩行者用の高速道路。
さらに堺町通りに出て歩くが、すでに日没30分前なので、人も少なく、スイスイ歩ける。
メルヘン交差点で少し足を休めてから有幌に入る。
小樽には3つしかない消滅集落であるが、住民票がないというだけで、店はたくさんある。
南小樽を便利にしている街でもある。
臨港線から海陽亭を見上げるとまるで城のようだが、今はきちんと整えられている崖、昔はどうだったのだろうか。
ここの倉庫で働いていた人はどんな気持ちで高級料亭を見ていたのだろう。
そんなことを思ううちに、周りは暗くなってきた。
旅館に急ごう。
定宿、魚松旅館に投宿。
風呂はシャワーだけだし、トイレも共用だけれど、とっても清潔で自由に過ごせる上にリーズナブル。
小樽滞在中はここばかりだ。
夕食は今夜もスーパーを目指す。
南樽市場はやっていない時間だろうと、コープへ行く。
前回友人と待ち合わせた店舗やな。
夕食は煮物となぜか鴨のスモークにバゲット。
それと超厚切りの鮭弁当。
異常な厚さ、異常な大きさ。
これで498円。