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おたるたび日記(暫定11)

忍路(11/26-3)

ひざが痛い!というほどではないが、不用意なことをすると忍路までタクシーを呼びつけることになりそうなので、路面が凍っているわけでもないのにペンギンサン歩きでゆっくりと降る。
おそらく今シーズン忍路でペンギン歩きしたのは自分であろう。
無理せず歩けば大丈夫。
右足をかばって歩くと左足のダメージにもなるので、相変わらずよちよち歩く。
幸い港内に人はいない。

がけに沿って定包の上に顔を出す。
余市らしき山が見えるが、みている風景が初体験なので、どこがどこだか確認ができない。何層にも崖が重なっていくので、積丹に続いているであろうことはわかる。その風景もやはり壮大で、鉛色の空が恐ろしげな演出をする。
なんかこわい。
港に沿って歩く。
電球をぶら下げた漁船がきっちりと留められている。
どの船はきれいであたらしいようだ。
地面には多くのヒトデ。
原色の個体もありキモいぞ。
ヒトデ、食えんのかねえ。さすがに熊はいそうにないけれど、未知の土地だから用心に越したことはない。

港を引き上げて忍路神社に行ってみる。
前回来たときは、二人づれの訪問者がいたが、今日はだれもいない。
参道は枯れ草ボーボーで、お参りに来る人がほとんどいないと言ってる。
側には元治2年、運上家が寄進した手水があるが文字がはっきりしている割には非常に環境が悪い。
中に入っても建物は荒れている。
手入れがなされていない建物はいっそ壊してしまった方がよいと思う。
特に神社のような拠り所となるようなものは、その状態自体が町の現状に感じてしまいやすい。
忍路神社の荒れようはちょっと悲しい。
脇にはイチョウの大木があり、下には土が見えないほどの黄色い絨毯が敷かれていました。
これは美しい💖
濡れていなければ、横になっていただろう。
何か声がする、と思ったらコープの移動販売車だった。


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