BL短歌とやらを詠んでみた3
ども。藤丸です。
あっという間の第3段です。
毎日一句、密かに詠んでいるので、溜まっていきます。
また解説つきでまとめてみました!
本当に初心者丸出しの句で恥ずかしいのですが、少しでも楽しんで頂けるとうれしいです。
ではいきまーす。
僕と君二人だけの文ゲイ部
揶揄され怒る君との温度差
解説 高校生かな。これは。完全片思いの男の子の句。廃部を復活させて、片想いの相手と二人で文芸部を始めたけど、クラスメイトに「男ふたりだけって、それじゃ文ゲイ部じゃん」ってからかわれた時の句です。片想いの相手は「ふざけんな」ってすごく怒っているけど、自分は本当のことだから怒れない。全く望みはないのを改めて悟る句です。
イヤホンで
落語聞きつつ君を見る
忍ぶ恋などくたばっちまえ
解説 今回、一番好きな句です。これも片思いの句。大学生の学校帰りかな。パーカーのポケットに手を突っ込んで一人で歩いていたら、ふと友だちと帰る「君」を見つける。一生言うつもりもないなんて、健気キャラはがらじゃないのに、思わず目でおってしまう。耳元のイヤホンからは江戸弁の威勢のいい落語。こんなうじうじした自分をどうにかしたくて、でもできない。モヤっとした心を描いた句です。
君がため
野菜ばかりの袋さげ
変わった自分を思いけるかな
解説 恋人のいるアパートに帰る攻くん。(受くんでもいいけど)途中寄ったスーパーで買ったのは、ほとんど野菜。昔は惣菜とかカップラーメンばかりだったのに、今じゃ相手の健康を気づかい、野菜ばかりを買っている。自分一人だったらこんなふうにはならなかった。ずいぶん俺も変わったよな、という句です。変わった自分のことも嫌いじゃないんだろうな、こいつは。
最近は会えば必ず喧嘩だけ
つれない君に想い深まる
解説 意地っぱりな受くんの句。まだつきあってはいないけど、相手も自分を好きなことは知ってる。それなのに最近喧嘩ばかりしている。別れたあともムカムカして、イライラして、どうしようなくむなしい気持ちになるのに、なぜか相手への想いだけは喧嘩するたび深まってしまう。なんでこんな自分だけ、とてつもなく相手を好きなんだろう。という心を詠んだ句です。
冷えきった車の中で君を待つ
こんなけなげな人になるとは
解説 今回最後の句です。駅前から少し離れた駐車場に車を停めて君を待つ。もう夜で、周りは民家だからエンジンもかけっぱなしにできない。とうぜんエアコンもつけられない。寒い。寒すぎる。それでも電車で帰ってくる君をずっと待っている。さっき自販機で買ったあったかいお茶を飲みながら、なんで俺、こんな健気なことにしてるんだろう。どちらかというと今まで俺様だったのに。いままでなかったよな、こんなの。と我が人生に想いをはせる句です。ちなみに待ち人はあと数分で来ます。
以上、第3段でしたー!またいずれ、マガジンにまとめたいと思ってます。
BL短歌だけ、別のマガジン作ろうかなぁ。
ここまで書き溜めたら、解説含めて本も作りたくなってきた藤丸でした。
ではまたー。
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