音博直前特別企画: 川谷絵音(indigo la End)x 岸田繁(くるり)書簡クロストーク
さて、第9回目の開催となる音博を明後日に控えたくるりですが、今回初出演のindigo la Endの川谷絵音さんに岸田が質問をぶつけてみました。
読めば音博に行きたくなること間違いなし。みなさん必読の内容です。くるりとindigo la Endが一度に楽しめるのは音博だけ!
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岸田: 川谷くんの音楽遍歴...初めて夢中になったレコードでも、ギターでコピーした曲でも、カラオケでよく歌う曲でもいいので、教えてください。そして、今夢中で聴いている音楽があれば、それも教えてください。
川谷: 僕がバンドをやるきっかけになった作品ははゆらゆら帝国の「Sweet Spot」です。大学時代 擦り切れるほど聴きました。自分の音楽観が覆されたことを覚えています。くるりの「図鑑」、 White Stripesの「Get Behind Me Satan」も擦り切れるほど聴いてました。くるりは一番 コピーした回数が多いバンドです。
今僕がハマっているのはLate of the pierのフロントマンのソロプロジェクト「LA Priest」 の「Inji」というアルバムですね。出たのはちょっと前ですがBlood Orangeの「Cupid Deluxe」 は1年間飽きずに聴いてます。
岸田: 普段の曲作りにおいて、重視しているポイントは何ですか? シンプルで柔らかいメロディーと、シンプルなようでかなり複雑なコードプログレッション の絡みがとても気になります。
川谷: 曲作りでこだわってるのはメロディーなんですが、それとは矛盾するくらいインストでも聴 けるように楽器のアレンジをしてます。アレンジしてから歌を変えることもあるくらい、歌 に寄り添わせようとはあまりしません。演奏に勝てるメロディーを付ける精神で作っていま す。コード進行は少し複雑な方が好きで、というのもくるりに影響を受けている節があります。笑
岸田: 今後やってみたいこと、あるいは今チャレンジしている新機軸はありますか?
川谷: 今やってる新機軸は打ち込みで、でも生を殺さないようにするというか、ただの打ち込みじゃないというか。難しいのでまだ模索中です。10人以上の大所帯バンドでライブをやってみ たい欲もあります。
岸田: 今一番興奮していることと、モヤモヤしていることを教えてください。
川谷: 新しいギターやアンプやエフェクターを使う時が一番興奮します。最近買った歪みのエフェ クターが良すぎて興奮してます。笑
岸田: 京都音博はなかなか特殊で他のフェスとは随分毛色の違うイベントですが、演奏にあたって 何か気にしていることはありますか?
川谷: 大ファンのくるりに誘って頂いたことですでに緊張しているんですが、僕らが一番音がデカ そうな出演者であることが他のフェスではありえないので新鮮です。京都音博の雰囲気を感じながら良い演奏をしてくるりまで繋げたいです。当日はよろしくお願いします。
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indigo la End
川谷絵音(Vo/Gt)
長田カーティス(Gt)
後鳥亮介(Ba)
佐藤栄太郎(Dr)
2012年2月川谷絵音を中心に結成。2014年8月に後鳥亮介が加入。2015年に佐藤栄太郎が加入し現在の体制となる。
歌とギターのツインメロディとそれを支えるリズム隊、それらが絶妙なバランスで重なり合う。
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