近況と雑感
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近況と雑感

くるり、新しいアルバム出来ました。2017年頃から2020年まで作り溜めていた作品群を、よっこらせ〜どっこいせ〜、と磨き上げたりしながら、全11曲を1枚のアルバムとして仕上げることが出来ました。わ〜い!

コレがどんなアルバムなのかは、正直私自身まだよく分かっていません。なんだか凄く良い作品ではあるのですが。

恐らくここ数年で確立しつつあった自分自身の心の在り方と、バンドの力学、このバンドならではの強みが忌憚なく発揮された作品ではなかろうかと思っています。

なにごとも、始まりがあれば終わりがあります。始めたい、と思っているのに始まらないものも、終わりたくない、と思っているのに終わるものもあります。どんなきっかけも、どんな結末も、まるで奇跡のような出来事も、生きていれば当然起こりうるものです。

人の想いというものは永遠である、という言葉は私が好きな漫画の台詞ですが、私はこの言葉がとにかく大好きです。人の想いこそが、膠着している様々なモノゴト……つまり時間を動かします。何事もタイミングです。

音楽は偉大です。些細なメッセージを歌にして、誰かに伝えることが出来ますし、ほんの僅かな心の波動を、研ぎ澄まされた倍音やリズムの躍動にして表現することが出来ます。そして、それらの相関性を紐解いていくうちに、とても大切なものが見えてきます。多分それは、気持ち、とか想い、の萌芽のようなものです。音楽は、作った本人ですら説明できないような何かを表現することがあります。

そして、時間の流れとタイミングは、音楽制作にとってとてもだいじなことです。人の想いを記録して、永遠にすることができるのですから。

『天才の愛』と名付けたこのアルバムは、私やくるりのメンバー達、参加してくれたミュージシャン達の演奏の記録であると同時に、暗闇の中で感覚だけをひたすらに研ぎ澄ませていた時代の記録でもあります。自分自身も含め、誰にも扱えないような何かを作品にしたのかも知れません。

私たちはいつものように音楽を作り、それを演奏し、魂を燃やすだけです。

常識を超えたようなモノを作っている実感だけが山積みされていきます。天才の愛は、それらを解放へと導きます。愛ほど繊細で扱いにくいものが他に見当たらないように、くるりにとっての音楽もまたそうであります。

天才は自由です。そして、自由であることはとっても素晴らしいことです。自由は喜びを生み出し、喜びはその人生を美しいものにします。

人には、自由に生きる権利があります。堅苦しく考える必要はありません。ただただ自分自身の在り方を認め、肯定できる力こそが、天才の愛と呼ぶべきものなのかも知れません。そしてその力は、変わりたい、と思っている人を変える力になります。このアルバムの主人公たちは、地面を這いずり回りながら、次の大きな一歩を確実なものにするために、天才の愛を目前に暗闇から自らを解き放ちます。

くるりからファンファンが去ります。3人で作り上げた『天才の愛』は永遠の記録です。

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