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冬五首

街道に木枯らしが吹くパーカーのフードを被る根の国どこに
夜の道しめった土の匂いして目を凝らしても静寂の音
寂しさを愛そうとした深い夜あの歌が胸を刺し貫いた
過ぎていく貨物列車の屋根の上あの日が笑って手を振っている
老犬は夢に見るのか飼い主の幼い頃を冬のひだまり


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