冒険者ジャーナルラジオ

 このノートは、定期ゲ Advent Calendar 2020(竹)のための記事です。Clip Travelerにて行った、PCに対する事前アンケートをまとめたものです。アンケートを行ったクリップはこちら

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ノーマル

「今週も始まりました、世界を渡る数多の冒険者に送る情報番組……冒険者ジャーナルラジオ。司会の、纏目 流(まとめ-るう)です。」

「最近はだいぶと寒くなってきて、冒険者の皆さま方も体調などお変わりありませんでしょうか?温暖な気候の方は暖かい恰好を忘れず、また、精霊類の方は季節の変わり目ということで無理を為されませんよう。」

「さて、今回はですね、事前に実施させていただいておりました、冒険者同士の交友についてのアンケートの集計が済みましたので、その中から皆さまが交友を広めるに際して役に立ちそうな情報をまとめ、発表させていただきたいと思います。どう声をかけるべきかも迷う初心者冒険者の方々、あるいは冒険者各々よりさらに上位におりまする方々のご参考になれば幸いです。それでは今週も、やっていきましょう。」

「まとめ ルウの……冒険者ジャーナルラジオ~。」

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「(もうちょっとイケてる番組名がよかった……)」

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「さて、まずは、アンケートに回答いただいた方々がどのような方々だったか、から見ていくことにしましょう。」

種族比

「数多の存在が行き交う世界において、あまり実際のところ分類なんてものは役に立ちません。とはいえ、仕分けは情報を読み取りやすくしてくれます。」

人間やそれに準ずるとみなせる方々はやはり多く、半数以上ですね。また意外と魔の者の類にあたる方々も答えていただいているあたり、そういう方々にも比較的友好的な方がいるというのは安堵できる事実と言えましょう。」

「また、極僅かながら犬や宇宙人の方にもご回答いただいております。宇宙人は分類で言うと人にあてるべきなのかとも思いましたが、どうやら存在としては精霊やら何やらに準ずるようであり……判断付きかねましたので、その他に分類させていただいております。ご了承ください。」

「……とはいえ、これはあくまで外見的内容でして、世で求められるのはいつどの世界でも人柄です。ここからは、アンケートの内容についてです。」

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「えー……アンケートでご回答いただいたのは次の四つとなります。まずは、話しかけやすいと思った人物についてと、話しかけづらいと思った人物について。そして、自分が話しかけられやすいよう心掛けていることはあるかと、最後、対人関係で気にしていることがあれば……です。」

アンケート題目

「最初の二つについては、他人に対するイメージの質問です。皆様がどういう人物を歓迎し、どういう人物を拒むかを知ることで、自分の他人への接し方を改める参考になればと思います。そして三つ目と四つ目については、その人自身がどう人と接するか、何を心がけているかを聞くことで、皆さまが取り入れてよりよいコミュニケーションを計れればよいと考えています。」

「もちろん、先に述べたように多種多様な種族がいるということは、必ずしもある方に歓迎されたやり方が皆一様に喜ばれるとは限りません。しかし、コミュニケーション、対話でありますからには共通するものもあるはずです。それらをこれから、確かめていきましょう。」

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「さて、まずは皆さまが話しかけやすいと思った方々の特徴から確かめていきましょう。傾向をおよそでわけてまとめてみました、こちらをどうぞ。」

ポジティブな意見

「およそ半数の方は、親しみやすそうだとか、活動的だとか、ポジティブな第一印象を上げてくれました。明るい人や人柄のいい人ほど声がかけやすく感じる人は多いわけですね。皆さん、声はかけられずとも意外と他人に見られていたりすることもあるようで、普段の応対等はやはり重要なようです。」

「次に多かったのは、特定の何かを求めている人や、受け答えに癖のある自身と合致するかどうか……つまり、相性が合うかどうかを重要視している方々です。こういう方にとっては、相手が広く好感を持てる人柄かどうかは必ずしも必要ではないのかもしれません。欲しい関係は顔なじみ以上なのか、あるいは仕事上のパートナーや志を共にする仲間のようなものを探しているのかもしれませんね。」

「最後に、相手がどういう人物かよりも、出会うシチュエーションや話題があるかどうか、つまり会話するきっかけを上げる方もいくらかいらっしゃいました。いくら相手が人柄がよさそうだとしても、言葉を交わすきっかけさえなければそれも伝わらない……そういう意味では、大事な指摘かもしれません。いつも同じ方と話している人に部外者が声をかけるのは躊躇われる……というお声もありますから、新しい出会いを求める方は、時には出かけることも大事なのではないでしょうか。」

「……さて、では今度は逆に、触れがたい人物の特徴について確かめていきましょう。」

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「嫌われる人物というのと、話しかけにくいというのは違うものです。たとえば人柄がよく早々嫌われない人でさえ、時には誰かに話しかけにくいなと思われていたりします。それでは、その原因を調べてみましょう。」

ネガティブな意見

「比率としては大きく変わりませんが、少しの違いがありました。2割ぐらいの人がぱっと見の印象でもなく自分との相性でもなく、その人の会話の仕方を理由に挙げています。例えば会話が噛み合わないとか、話す相手が内輪ばかりだとか、他人をないがしろにするとか……。素行ということも出来るでしょうか?」

「こういった部分は、一度会話を交わしたりして初めてわかるのが一般的ですが、あるいは冒険者の方々は聡いのか、見かけたりした時の他者との会話などで何となく近寄りがたい気配を察するんでしょうか?」

「コミュニケーションの場とは、言葉を交わす場ですからね。一方的に話しているとか、相手の話を聞いたりそれにちゃんと答えられていないと、相手は意義を失ってしまいます。そうならないよう、口をついて言葉を出す前に、今一度ちゃんと会話への返答になっているか気にするのがマナーと言えるかもしれません。」

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「CMも明けましてここからは、皆さまのコミュニケーションにおいて心がけていることをご紹介していきたいと思います。系統別には分けていますが、ここからは比率はあまり気にせず多様性の紹介に留めたいと思います。」

心がけ

「皆様のご意見を改めると、およそ三つに大別することが出来ます。まず、特に意識しておられないという方。自然体が一番という方もいれば、そもそも人間と相いれる必要がないからというパワフルなご意見の方もおられました。必ずしも皆様全員が積極的コミュニケーションを求めているとも限りませんからね。」

「次に、なるべくよく見られるよう心掛けるという、誰かから声をかけてもらう際に抵抗をなくすための、比較的受け身な心掛け。意見としては一番多数派ですね。具体的には、積極的に人のいる環境で活動して存在感を示すだとか、友好的に映るよう言動や笑顔を忘れないようにする、いざ誰かに話しかけられた時に積極的に返事をする、とか……。求めるからには、自分も心がけるという方は多いようです。」

「受け身に留まらず、もっと積極的な考えを持つ方々もいます。会話をするためには、自分から話しかけに行く……という考え方の方ですね。こういう方に似通っているのは、あまり話しかけられることに期待していないからというのがあるようです。アグレッシブな姿勢は虚しさの裏返し、ということなのでしょうか?よく話しかけてくれる方には、時にはこちらからお話をしにいくと喜ばれるかもしれませんね。」

「そして……極わずかではありますが、一部変わり種の方も。自分の立ち位置ゆえか、変わったことをしてそれに対する言及を会話のきっかけにしようとしている人……また、そもそも話しかけられないように心がけているという方も。多種多様な価値観の冒険者の方々ですからね、中には話すことが不都合に思える方もいらっしゃるかもしれません。」

「皆様の参考になる方はいらっしゃいましたでしょうか?大事なのは、周りの方や自分のスタイル、相性なんかを考えて、どう振る舞うのが自他共によく繋がっていくのかを一度考えてみて、その上で色んなことに縛られないことだと思います。やってみないとわからないこと、失敗してわかることなんかもありますからね。今回を通じて、皆様が新しい方策を練られればと思います。」

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「最後の質問、行きましょう。ここまでの質問に当てはまらなかった部分で、コミュニケーションにおいて大事だと思えること、ですね。これについても、多く見られたものからいくつか紹介したいと思います。」

大事なこと

「まず、相手に敬意を払うことや失礼をしないこと、というものが多く見られました。これについては改めて言うこともないとは思います。ただ、どれが失礼に当たるかはまた文化圏によって違ったりすることもあるので、自分の中の善に依りきらずに相手が求めているものを理解することが大事だと言えるでしょう。」

「また、相性のよい相手と付き合うことが大事という意見もありました。話してみないと相性の良し悪しというのはわからないこともありますが、相性が悪いとわかってなお無理に関係を続けるのもよくはないのかもしれませんね。とはいえ、一見の食わず嫌いをしすぎると交友は偏りがちになってしまい広い価値観を持てなくなるため、時には未知の相手との交友もしてみるのがよいと思います。」

「会話の仕方についてもいくつか。会話のキャッチボールをすること、触れるとややこしいことへのスルースキルを養っておくべきとか、一人で先々話を進めない、初対面のうちから相手の心情や事情に無理やり触れない……こういった会話の技術も、重要ですね。」

「変わった意見もいくつかご紹介します。一発芸を身に着けること……これは、わかりやすく自分の人物性を伝えるためのアイデアですね。パッと目立つ特徴や技術の披露があれば、そういう人だと相手に印象付けることが出来、話題の種にもなるものです。誰もが出来るわけではありませんが、何か一つ出来るようにしておくのはいい考え方だと思います。」

「他の意見では、怒られたら素直に謝ること、というものもありました。これはわたくし、個人的には非常に重要なんじゃないかと思います。よく仕事でミスすることも多いんですが、非を認められずにいると場も収まらず嫌な気持ちだけが残ってしまい、それが尾を引いていろんなことに差支えたりします。友人関係などでも同じで、どれだけ正直にいてられるかは長く関係を続ける上で非常に重要ですね。」

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「さて、今回のアンケートの発表は以上となりまして、そろそろお時間も限られてきましたので、まとめに入りたいと思います。」

ノーマル

「色んな捉え方などはあれど、冒険者として言葉を交わすのに効果的なのは、声をかけやすい人柄や素行、話を聞いてそれに答えられる適切な受け答えの能力、何より相手に敬意を払って応え、間違えた時には謝るのも大事。」

「……ということですね。この結果が皆様の冒険者稼業のお役に立つことを祈って、今回の締めくくりとしたいと思います。来週もこちらの冒険者ジャーナルラジオでは、冒険者に必要な心得などを調査し、お伝えしたいと思います。よろしければまた来週も聞いてください、それでは、また来週……」

────この番組は、定期ゲ Advent Calendar 2020Clip Travelerゴランノスポンサーの提供でお送りしました────

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