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#24 先生たちのアオハル~決戦

 アクセスしていただき、ありがとうございます。
 前回お伝えすることができなかった、3月24日放送の『全日本高校先生クイズ選手権』(以下『先生クイズ』、MBS)。その激闘の決勝大会の模様をお伝えします。

 全国を5つの地域に分けて行われた、ペーパーテストの予選会。激戦を勝ち抜き、決勝進出を決めた4人1組の全5チームをご紹介します。
 北海道・東北ブロックは、北海道の札幌日本大学高校。東京ドーム2・5個分の広大な敷地面積を誇ります。
 関東ブロックは、東京都の開智日本橋学園高校。なかでも注目は、世界史担当の大場悠太郎。開成高校時代に一年後輩の伊沢拓司とともに、2010年・2011年に高校生クイズ連覇を達成した猛者。当時スタジオでその勇姿を見届けており、今回の『先生クイズ』のスタジオゲストでもあるロザン・宇治原史規は、彼のポテンシャルを「反則」と形容するほど。いやが上にも優勝の期待値が上がります。
 中部・東海ブロックは愛知県の滝高校。東海地方有数の進学校からは、クイズ研究会顧問と、教頭先生が参加です。
 関西・四国ブロックは参加校唯一の公立校、奈良県立畝傍(うねび)高校。
 九州・中国・沖縄ブロックは、高校生クイズ優勝経験のある鹿児島県の名門、ラ・サール高校。生徒の実力は証明済み。果たしてクイズ研究会から特訓を受けた先生たちの実力はいかに。
 そこに加えて、先日予選を兼ねた番組に出演し好成績を収めたあばれる君、アキラ100%、カミナリ・たくみ、清水ミチコの教員免許を持つ「先生芸能人チーム」の6チームで競われました。(なお、2月に放送した際に優勝した武井壮は、スケジュールの都合により収録に参加できなかったそうです)

 まずは3ステージを戦っての合計ポイント上位3チームが決勝に進出できます。頭一つ抜け出したのが畝傍。多くのクイズ大会で優勝しているレジェンド、英語担当の堀家敦がチームを引っ張ります。一方、優勝候補と目された開智日本橋とラサールは苦戦を強いられます。第2ステージの出題者指名形式のクイズでは、両校思うようにポイントを上積みできません。
 決勝進出チームが決まる第3ステージは早書き問題。進路相談を受けている人物の話を聞いて、そのエピソードから連想される偉人を当てる映像クイズです。早く正解を書けば、高得点ゲットにつき逆転も十分狙えるシステムでしたが、ここに来て躍進したのは芸能人チーム。第2ステージまでで、20ポイントで最下位でしたが、最終的に70ポイントまで点数を伸ばし3位に食い込んできました。1位は序盤先行リードで逃げ切った150ポイントの畝傍。2位は我慢のクイズを続けたのが報われたか開智日本橋で90ポイント。ただ、惜しくも敗れた札幌日大、滝、ラ・サールは揃って65ポイント。畝傍以外は大混戦となりました。

 いよいよ決勝戦。『早押し5教科制覇クイズ』。英語、数学、国語、理科、社会の5ジャンルを一番先にすべて制覇したチームが優勝。先生芸能人チームが理科、数学を取って幸先の良いスタートを切りましたが、畝傍が猛チャージ。国語を取れば優勝の局面で、開智日本橋も反撃の狼煙をあげ、社会、国語、理科を攻略しますが、畝傍が三度目の正直で国語を制し5教科コンプリート。初代王者に輝きました。優勝賞金300万円で、受験を控える3年生を勇気づけるプロジェクションマッピングの計画が進行しそうです。

 というわけで、およそ半年近く前のクイズ番組の文字起こしにお付き合いいただきありがとうございます。この間、目を見張るのが、札幌日大高校が夏の全国高校野球に春夏通じて初出場、さらに9月11日放送の『高校生クイズ』(日本テレビ)にも出場。『先生クイズ』の敗退が決まった後、収録の合間のインタビューにて、解答席後ろで応援していた女子生徒の1人が「『高校生クイズ』とか大きな大会に次は私たちが先生を連れて行って感動させてあげたいです」と答えていたように、ドリームズカムトゥルー、有言実行、文武両道が実現しました。本当におめでとうございます。
 また今回『先生クイズ』に出場した先生方からは、「知らないことがいっぱい出た。もっと勉強したい」との声も上がったように、見出し画像の言葉“限界を乗り越える志を教えるのが指導者の役割だ”を体現しようとする姿勢も見られました。先生たちが真剣にクイズに取り組む姿を見て、生徒たちの心が揺さぶられたのは、言うまでもないでしょう。
 熱狂に沸いたこの大会。果たして第2回の開催はあるでしょうか。

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