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日高山脈周辺のまち② 清水町

 『清水町の歴史は、明治31年(1898年)に、近代日本経済の父と呼ばれた実業家「渋沢栄一」によって設立された十勝開墾合資会社が熊牛農場を開設したことに始まります。 本町は十勝平野の西部に位置し、「国道38号」と「国道274号」の2本の国道が交差しており、さらには、道東自動車道のIC(インターチェンジ)を有する、まさに道東の玄関口とも呼べる町であり、豊かな大地が育む畑作と酪農が盛んな町です。』(清水町HPより)

 今回は、「日高山脈周辺のまち」第2弾として清水町(十勝清水ということあり)を調査してみた。

 さあ、これから日高町から日勝峠越え。幹線国道274号が日高山脈を越える日勝峠。まさに日高の国と十勝の国をまたぐ峠である。かつて私が若い頃は途中砂利道もあり難所であったが、道路やトンネルが整備され、今はすごく走りやすい。(下りのブレーキ踏みすぎに注意)               
 峠頂上は霧で何も見えなかったが、清水町寄りの5号目付近にある「日勝峠展望台」からは清水町が一望できる。清水町では「十勝清水四景+1」という絶景ポイントがありその一つがこの展望台である。  
日勝峠展望台にある看板
 「展望パークゴルフ場」(右手奥)は清水公園内にある高台のパークゴルフ場。公園内には、バーベキューハウス、カフェレストラン、池があり町民憩いの場と思われる。              
「美蔓パノラマパーク」は国道274号を鹿追町に向かう途中にある。眼下に広がるのは熊牛地区。渋沢栄一所有する農場があった地区と思われる。耕地の境界には、十勝平野らしい「防風林」が連なっている。写真は指が写った失敗作。                                
北海道ガーデン街道」を構成する庭園。「カーボンオフセット」の考えで、10年以上の歳月をかけて整備してきたらしい。イギリスのガーデンデザイナーであるダン・ピアソンが設計した「アース・ガーデン/大地の庭」や「メドウ・ガーデン/野の花の庭」など4つのガーデンがあるほか、敷地内にはアートが点在している。入場料1200円(大人)がかかるが、大地がつくりだした日高山脈と手入れの整った庭園がマッチした姿は一見の価値があるかもしれない。ちなみに「四景+1」のプラス1はここらしい。  
「十勝清水四景+1」の最後は「清水円山展望台」牧場内の道を通行させていただき、展望台へと向かう。清水町からさらに近隣のまちまで十勝平野が見渡せる絶景ポイント。後方の日高山脈側の牧場は「なつぞら」や「銀の匙(さじ)」などの作品でロケ地になった牧場が広がる。             
清水町は「第九のまち」でも知られている。今から40年以上前の昭和55年(1980年)、町教育文化会館のこけら落としに札幌交響楽団を呼び、町民に合唱団の募集をして演奏されたのがベートーベンの交響曲九番であった。その後、5年おきに演奏が続いていたようだが、その中心となっていた「せせらぎ
合唱団」も今年解散し、今後はどうなるのだろう。写真は役場の隣にある現在のホール「文化センター」
これで、今回の旅は終わりだが、十勝は酪農、畜産、畑作が盛んであり、当然乳製品や牛肉、豚肉、小麦豆類、てんさい、そばなども豊富にありグルメも堪能できる。大地の恵みを味わいたい。
       


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