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Been Stellar


 ニューヨークを拠点に置く若手5人組バンドビーン・ステラーのファーストアルバム「Scream From New York,NY」が素晴らしかった。


 恐らくソニック•ユースなどのノイズパンクやマイ・ブラッディ・バレンタインのようなシューゲイザーの影響は強いと思う。


 ビーン・ステラーの立ち位置は恐らく彼らと似た位置にあると思う。


 しかし一つだけ違うなと思った所がある。


 ビーン・ステラーには優美さがあった。


 ソニック・ユースやマイ・ブラッディ・バレンタインのような立ち位置のバンドは「狂気」という言葉で表せると個人的に感じている。


 誤解を恐れずに言えば、もはやそれだけである。


 しかしビーン・ステラーはそのような怒りや孤独を爆発させる狂気を持ちつつも、静かで優美な一面を持ち合わせている。


 そんな一面を特によく感じた曲が5曲目の「Sweet」と8曲目の「Takedown」だ。
 

 流れるように優雅で、耳触りの良いサウンドだ。

 
 これは恐らくライドのような内面的で、心地の良い暗さを持ったバンドを彷彿させるからだと個人的に感じた。


 そんな「狂気」と「優美」の二面性を持ったバンドをこれまでに僕は知らなかったから新鮮な45分を過ごす事ができた。


 このバランスはとても大事な魅力になっていくと思う。


 どうか保っていって欲しい、、


 そして初期のレディオヘッドのようなオルタナティブ要素もあるため、アルバム自体もとても聴きやすかった。


 




 


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