おっきい葉っぱを靡かせた。 まるで蝙蝠のようにそれは大きい羽のように。 めいいっぱい、溢れんばかりこじ開けて 新しい芽を膨らますのね。 こちらの世界はどうですか。 なかなか明るいものでしょう。 しばらくすると真っ暗になるもので 今の明るさは今だけよ。 明るい世界どうですか? 早く暗がりにしてほしい? なんて話をしてみたい。 どんな気持ちなのかを聞きたいわ。 もちろん答えることはない。 だから話かけずらい。 まだ、あなたに引っ付くカタツムリに 声をかけた方が早そうね。
怒りをお空に叫んだら 粒が地面に落ちてきた。 あたり一面芽が出てね 隣の怒りを吸い込んで どんどんどん芽が伸びて 私の足に絡んだの やめて私を離しなさい あなたが一番美味しいの そんなことない美味しくない 今すぐ私を離してよ 嫌だよ僕のお母さん そうだよ私のお母さん そうよそうよお母さん 胸の奥がつんとして 私の足は捕まった。 なんだ意外にあったかい。
妖精さん 今日は まだ来ないのね 妖精さん 今日もどこにもいなのね 夜が長いこの季節 一番星は雲隠れ どこだどこだと駆け巡る 見つけたもんで声かけた それは似てて似てないお星様。 夜が引け、鳥たち喉をこじ開けて 歌う練習してる頃 今日もダメだと思えたその頃に 一番星を見つけては そこには妖精さんがこじんまり。 なんでいないのと責め立てて 私もあなたを探してた。 なんだお互い想ってた。 そんなことも梅雨知らず お互い想い怒ってた。 ごめん、ごめん。ごめんなさ
蒸し風も 夏が嫌いか ああそうかい それでも夏は逃げないよ しばらく君と一緒だよ。 暑い暑いと言ってみな それでも長いと思うこの季節 呆れて帰った頃にだね 遊び疲れたこの暑さ 少し残して さようなら 遠い夕焼け さようなら
今日も休もう。 足から腿から首からと、脈々と根が私を吸う。 できる限り刈り込んださ。 それでも根はしつこく私と地面をくっつけたがる。 動かなくなって、根は太く大地と絡まり合い、もう足は足ではない。 風が吹くと、薄い体毛が身を任せて靡いて、隣同士てくっついてそれが痒くて 体をつい掻いた。 杞憂だったらしい。 かかか
皆さん、こんばんは。 “こんばんは。 “こんばんは。 知らない誰かに話しかける。 “こんにちは 誰かが話かけてきた。 〈ロボットだったのね。〉 それでも、今日も明日も言葉を発するだろう。 いつか、誰かの声が、私の耳に届きますように。 かかか週に4日は日常的に詩やら日々の思ったことを書き留めたいと思います。 部屋中にきのこが吊るされていてニヒニヒしています。 内臓。 50半ばの人が言った。 「閉経が来た。子供も三人産んだからよくやった方だと思うの。でも女とし