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乳ガン宣告。ステージⅤって?

検査結果を待つ2週間。
2人の医師がエコーを当てて「ガン」だと感じたギザギザ細胞。

「ガン確定なんだろうな」という気持ちが90%
「でもこれまでに大病をしたことも、社員の1/3が当たる忘年会のビンゴ大会すら当たったことのない、良くも悪くも『引き寄せ力0』の私のことだから、今回も杞憂に終わるんじゃないかな」という気持ちが40%

100を超えた感情の渋滞状態。

人生で一番あせった「結果発表」

先生はまず「やはり乳ガンのようでした」と発言してから、私の目の前に、そっと細胞診検査報告書を差し出しました。専門用語の多い報告書を上から順に丁寧に説明すると時間が掛かるため、まずは先に結果を話したのだと思われます。しかし私の視界はこんな感じ

周りは霞がかって目に入らなかった

Ⅴって何・・・・ステージ5!?

倒れそうになりながら呆然と「ステージⅤなんて・・あるの・・・」
と心の声が勝手に口から洩れてしまい、今にも涙が出そう。

後にも先にも、先生が慌てたのはあの1回限り

先生「あ!!!!違いますよ。ステージじゃなくてクラス5です。この検査ではステージまではわかりません。クラスとは腫瘍の良性/悪性を判断する基準で、Vが悪性なんです」

おかえりなさい。視界クン

<クラス>
Ⅰ:正常細胞or軽度の炎症(異常なし)
Ⅱ:異常細胞あり。悪性とは認められない
Ⅲa:悪性の疑いあり
Ⅲb:強い悪性の疑いあり
Ⅳ:悪性細胞の可能性が高い
Ⅴ:悪性と断定。異形細胞が存在する

(余談ですが、ⅢbとⅣの違いがわかんない)

あの時は、全身の毛穴と胃と肺が一瞬停止した気がしました。
かなり緊張して検査結果を聞きに行ってたんでしょうね。
ビビり度は普段の5割増し。今では笑い話ですが。

そしてここからようやく、本当の意味での検査が始まります。
(報告書上で広がった私の視野にも「要精密検査」の文字が飛び込む)

再び、いつもの調子の先生に戻る

先生「それでは、当院は人間ドッグ専門なので、検査できるのはここまでです。紹介状を書きますので、大きな病院で再度検査を受けてください。そちらで改めて、すごく太い針で細胞をたくさん取って詳しく調べてもらえますからね」

ここから太い針への恐怖が始まると同時に、「ガンなんだ」という事実で心が一気に苦しくなっていきます。

◤次回は、病院の選定、心の葛藤、太い針の3本です


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