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1837年12月26日(フランツ、マリー、コジマ)

10年前(2012年8月)の旅行記(限定公開FB)から。旅行そのものは夏だったが、この時期になると毎年のように思い出すエピソードで、こちらに再録。


1837年11月末(12月)から翌年のはじめまでリストとマリー・ダグーはコモ湖畔の町コモComoにあるHotel dell'Angelloの614号室に滞在する。その間、12月24日に生まれたのが、コジマ(そもそもCosima の名の由来にComoがある)。

今回のコモ訪問の楽しみの一つは、その場所が実際どこなのかを確認することだった。

Hotel dell'Angelo はもう施設としては存在しないけど、コモの観光案内所でその場所を尋ねたら、探索の主旨を理解した窓口の年配の女性がすぐに教えてくれた。しかもなんと案内所の真向かい。現在は銀行が入っている。

リスト、マリーの滞在、コジマの誕生の事実を簡単に記したプレートが建物の壁にひっそりと設置されている(たぶん、そう古いものではない)。

コジマは誕生の2日後12月26日にコモのドゥオーモで洗礼を受けるのだけど、ドゥーモはこの建物から100メートル先くらいに見える。Hotel dell'Angeloの場所を確認してドゥオーモへ歩きながら、1と3/4世紀前に、生まれたばかりの赤子を抱いた26歳と32歳の若いカップルはここを歩いたんだなと思った。

クリマスの最中。ドゥオモの中のイエスの母子像を見た二人は何を感じたんだろうか。コジマにそれは、後付けかもしれないけど、何かの記憶を残したんだろうか…。

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