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2021年9月:One Minutes初期リリース

行動

9月8日One Minutesリリース
たまたま縁があって日経新聞に記事掲載

リリース後1ヶ月で導入依頼40社超獲得
ユーザーが使うためにはデモリクエストが必要な導線にしていたので、9月10月の予定が大変なことになった。

感想

日経新聞の影響力を痛感。当初想定は3社程度から導入依頼きたらOKと思っていたので、想定を10倍以上上回った。

そして興味あるユーザーは必ずデモリクエストしなくてはならない導線にしたのは正解だった。
・デモリクエストするほどペイン強いユーザーだけ集まる
・各社と丁寧にコミュニケーション取ってユーザーインサイトを深掘りできる

デモリクエストに対応し続けた結果、One Minutesに興味を持ってくれたユーザーのペインは以下の2種類に大別できた。

  • 取締役会など重要会議の文字起こし

    • 会議方法:オンサイト

    • 参加者:20名前後

    • 使用ツール:Word

  • プロジェクトマネジメントの効率化

    • 会議方法:主にオンライン

    • 参加者:数名

    • 使用ツール:Google docsなど

これらの課題は似て非なるものである。
One Minutesの特徴である[議事録業務の効率化][日程調整・議事録作成・保存・共有の一元管理]が刺さるのは後者だったので、前者をターゲットから外すことができた。

このステージでは効率なんて度外視して地道にユーザー1人ひとりと対話し続けることが重要だ。

2021年9月末:シード資金調達

行動

B Dash VenturesからEquityで30M調達

調達活動期間:6月-8月
MTG企業数:40社〜50社くらい

感想

想定よりもめっちゃ苦労した。多分私と同じような無い無い尽くし起業家は同じように苦労すると思うけど耐え抜いて欲しい。

資金調達を進めていると否定,不採択,落選の憂き目に遭い続けることになるけど、落ち込み続けないように注意。
よく食べ、よく寝て、よく運動することでショックを次の日に持ち越さないことが大切。

この時、相手の立場を理解すると比較的割り切れるようになる。

・プレゼン機会
-起業家:基本的に調達時のみ。毎回が勝負
-VC:毎日複数回受けている。
・事業への想い
-起業家:長ければ長いほど重い。皆わかるだろと思いがち。
-VC:基本的にターゲットユーザーではないから理解するのが大変。
*社会人経験が浅いor新卒VCだとToB事業のペインを理解するのは困難

尚、プロダクトの”価値”ではなくて"説明”を理解してもらえなかったら注意。説明不足,下手が原因の可能性が高い。
反省するところは反省して次回の説明に生かす姿勢が大事。

ちなみにいきなりEquity調達を検討するよりも、まずはDebtで賄いきれないか検討した方が良い。
政策金融公庫から創業融資を借りていて数年間の返済実績,新規事業による売上実績or見込みがあれば追加融資を受けられる可能性もある。

Debtが無理or足らなかったらEquity調達。

ただ、ひとくちにEquity調達と言ってもいくつか方法があるのでざっと紹介。

  1. エンジェル投資家
    当社はエンジェル入れていないけど、最初は個人のお金持ちから出資受ける企業も多い。
    エンジェル投資家から出資を受ける場合は契約書に注意。最近はそんなに無いと聞くけど、なかには悪質な人もいるらしい。しっかり弁護士にチェックしてもらうことをオススメ
    エンジェルと繋がる方法は以下の通り

    1. 知人のツテ

    2. エンジェルポート

  2. VC,CVC
    次の選択肢がVC(Venture Capital)
    ここでの注意点は同上

    VCによって出資するステージ、事業ドメインが決まっているので、事前に最低限のことは調べておく必要あり。
    VCと繋がる方法は以下の通り

    1. 知人のツテ

    2. SNS DM

    3. WEBサイト 問い合わせ

  3. アクセラレーションプログラム
    スタートアップの成長を早めてくれるプログラム
    経験豊富なメンターによるサポートや事業会社との提携、実証実験環境の手配などをしてくれる。だいたい一緒に出資もしてくれるはず

    調べたらたくさん出てくると思うから、気になったら片っ端から応募するのが良い。

  4. 株式投資型クラウドファンディング
    最近増えた選択肢。例えばファンディーノとかCAMPFIRE Angelsなど

    営業を受けた時の説明だと、メリットは株主が自社プロダクトのユーザーになってくれることらしい株式投資型クラファンに集まる個人投資家は企業の幹部や個人事業主が多いから、自分が投資したプロダクトを自社に導入してくれることもあるとのこと。

    懸念点はテイクレートが大体20%程度あること。
    調達金額10M,POST100Mだとするとプラットフォーマーに2M支払うことになるので2%分の株が無駄になっちゃう。

2021年10月:リファクタリング決定

行動

以下の理由からリファクタリング,デザイン修正を決定。
・一定程度の需要が見込めた
・Equity30M,追加Debt10M獲得
・着想開始から継ぎ接ぎだらけのプロダクトになっていたので拡張性が極めて低い

デザイン,開発チームを組成して現在も鋭意活動中。

感想

この意思決定,紆余曲折だけでも中身の濃いnote書けるのでリファクタリング終了後に別途まとめる。乞うご期待。

2021年11月:長期ビジョン,ストーリー策定

行動

以下のストーリーを策定

【2030年プロジェクト情報のオープンソース化】

[ビジョン]
世界中のOne Minutesユーザー間でプロジェクト情報を互いにシェアできるようにする。
実現出来れば世界中の新規プロジェクト成功確率が高まり、さらに多くのイノベーションが創出されるようになる。

[現状]
現在、世界中で年間何十万,何百万もの新規プロジェクトが生まれている。私の経験上、個々のプロジェクトの目的は違えど、直面する課題,リスクはほぼ同じ。ただ、各プロジェクトが直面した課題,対処方法が公開,共有されることはない

[課題]
従って多くのプロジェクトで同じような課題をバラバラの方法で対処していて、課題に対処できるかどうかはプロジェクトメンバーの経験値に依存している。それがプロジェクトの失敗する大きな要因である。

[解決策]
上述の課題は過去のプロジェクト情報を皆で共有出来れば解決できる。
誰かの経験が皆の共有知になるため、プロジェクトメンバーに経験者がいなくても適切に課題対処しながらプロジェクトを進められるようになる。

[プロジェクト情報のオープンソース化、実現後の世界]
プロジェクトの成功確率向上に加えて地域の挑戦難易度格差が無くなる。

今は新規プロジェクト開発に関する知見,経験が属人化しているので、地域にいる経験者数が挑戦難易度に直結している。
従って南スーダンよりも東京,東京よりもシリコンバレーで新規プロジェクト開発,起業する方が情報を得られ易く、挑戦難易度は低い。

ただOne Minutesによってプロジェクト情報がオープンソース化されたら状況は一変する。
どこで挑戦を始めても誰もが同じ過去の知見,経験を活用できるからだ。

これが実現できたらもっと世界中でイノベーションが増加して、もっと楽しい世界になる。

感想

事業を回していると短期的な視点に陥りがちだが、SFプロトタイピングのワークショップに参加して強制的に長期視点を持つことができた。

SFプロトタイピングは[未来20XX年を舞台に、その未来で自分のプロダクトがどの様に使われているか妄想するワークショップ]のことで、最近注目を集めているらしい。

実際このワークショップに参加して腹落ちするストーリーを描くことが出来たし、そのお陰で意思決定が簡単になった。超おすすめ。

独自ストーリーの策定は差別化,生存確率の上昇にもつながるので、皆挑戦した方が良い。

[終わりに]
今までは何でも秘密,権益化して利益を独占する競争の世界でしたが、少しずつ皆で助け合う共創の世界に変わっていると感じています。
プロジェクト情報も独占ではなく、公開した方が明らかに合理的です。
現時点ではあり得ないと一生に付されるかもしれませんが、10年後,15年後どうなっているか楽しみです。

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