単なる『思い込み』でした。

針を持ち始めて20年以上。また両親が経営するキルトショップを手伝うようになり、その後を継いでだいぶ経ちます。

仕事の先輩である母から言われたわけではなく自分自身の感覚で、針仕事や布に触れる際には「爪はそこそこ長い方がいい」と思っていました。

パッチワーク・キルト用の針、特にキルティング用はかなり短く細め。また布は手縫いに向いた厚すぎない柔らかい風合いのものを使用する事が多いです。

針を拾う、沢山の布から使うものを選別する・・・そういった作業には短い爪では作業しずらいと心から信じていました。ついこの間までは・・(笑)

ところが2ケ月程前。ギターを習い始めました。

弦をしっかり抑えるためには短い爪が必須。

「仕事に支障がでないかなぁ」「針を拾いずらくなるかも」そう不安に思いながら、かなり短く爪を切ったところ・・・全然大丈夫でした!!

まぁ、元々ネイルが似合うような長く美しい爪ではなく、あくまで針や布をつまみやすい程度の長さではあったのですが・・・。切りすぎないよう気を付けていた長年の月日はいったい何だったんだ~!

そう、結局『思い込み』でした。

しかも何十年も短い爪を試す(実証する)ことなくきてしまった結果です。

反省しました。

爪を短くしなかった事にではなく、盲目的にそう信じてしまった自分自身にかなり衝撃を覚えました。

「多様性の時代」と言われる昨今。こと自分自身のことですらこの始末。これじゃ「いか~ん」と自分自身に「喝!」です。

自分とは、仕事とは、また家庭での役割など。「こうだ」と思っている事に「いや、待てよ。」の視点を加えてみる。

慣れ親しんだ感じ方、考え方を覆すのは難しいかもしれませんが、幅が広がればその分自由になれる。

「仕事に支障が出るから爪は短く切れない。だからギターは無理。」そう選択の幅を狭めずいられたのは本当によかったです。


なんとかドレミをつま弾く程度ですが「初心者」のワクワク感に浸れたり、「晩秋の夜長にギターの音色は風情があるなぁ・・・」なんて悦に入ったり。新しく何か知っていく、その久しぶりの感覚を体験することができて幸せです。

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2018年から配信してきたメルマガを終了し2021年11月からブログをスタートすることに。そして今回がその初投稿です。ギターだけでなくこちらもワクワクやドキドキの「初心者体験」を楽しんでいきたいと思います。