サビアンシンボルに付いて学びながらサインの前半と後半を少しまとめてみた

書籍「神秘のサビアン占星術」松村潔著

「神秘のサビアン占星術」松村潔著　という本を図書館で借りました

増補改訂版・神秘のサビアン占星 (エル・ブックスシリーズ)

2004年10月7日発行で20年前の本です
その本の中にこのような文章がありました

欧米では占星術といえば高度な学問体系の一種とみなされ、心理学理論と組合せて、非常に有益なカウンセリング手法として注目されつつあるにもかかわらず、日本では、占星術や占星術師と聞けば、なんとなくうさん臭い存在と思われがちで、とても市民権を得ているとはいえない。だが、そういったイメージも、徐々に変わりつつある。ディーン・ルディアが先頭に立って研究したサビアン・アストロロジーこそ、まさにその答えになると筆者は考えている。深い魂の側面までをも解読しようという占星術は、トランスパーソナル・アストロロジーと呼ばれている。これは現実に何が起こるかといった現象面の推理に使うだけではなく、人間の魂がもっている本当の可能性を開くために手だすけとなるものだ。

神秘のサビアン占星術」松村潔著P20

占星術の勉強をすればするほど医学の勉強に近いと思っています
占星術（占星学）を学べば学ぶほど医学は人間の体に関する学問、占星学は人の魂や潜在意識に関する学問だと思うようになりました

サビアン・シンボルってとてもスピリチュアルイメージを持っていたのですがこの本を読んで少し感覚が変わりました

サビアン占星術の由来

1925年ごろにアメリカの占星術研究科マーク・エドモンド・ジョーンズとエリス・フィラーという女性詩人が行った実験で、360度に細分化された星座の度数を描いただけのカードをフィラーに渡して、そこに沸き起こるイメージを記録していくという実験だったそうです

この沸き起ったイメージをマーク・エドモンド・ジョーンズが検討した時に気ままな連想とは思えないほど、体系的で意味深いシンボル体系の存在が浮かび上がっていることをしって驚いたそうです

そしてその実験結果の性質にフランス人の画家で哲学者でアストロロジャー（占星術師）のディーン・ルディアという人だそうです
この方がそのシンボル体系を更に整理して研究を続けて、サビアン占星術という新しい体系を築いたそうです
それをまとめたのがこの本↓のようです

Astrological Mandala (Vintage)

占星術という沼

占星術は紀元前400頃と言われているようなので歴史的には2500年近く前だとするとそこから様々な手法が生まれたり研究がされたりでかなりの進化や派生を遂げてわたしが学んでいるのは現代の西洋占星術何だと思います
そして全て歴史を振り返って学ぶのはきっと時間的に足りないんだろうな…そういう点からもものすごい沼なんだと思います

学びながら吸収消化する

とはいえ…ちょっと前の著書も気になってこうして図書館でちょこちょこ借りて読んだりすると知らない情報が常に入ってくるので、本当に医学の勉強に似てると思うのですが、新しい情報と自分の持っている情報を組み合わせてまた違った理論が自分の中に構築されて行く…
その繰り返し…

本を読んだりネット上の情報を読むとどこかおかしな部分の指摘や矛盾など人によって様々な見解を目にするのですが、これは自分自身の知識と経験の蓄積によってまた自分独自の見解が生まれてくるんだろうな…って思います

前置きなんだかよくわからなくなりましたが、今回サビアンシンボルを全部書きたかったわけではなく、各サインを真ん中で分けてその前半と後半のテーマが書いてあったのでその備忘録としたかったんです

２分割したサインのテーマ（サインの意味）

牡羊座（目的）

１−１５度：欲望　可能性の探求が始まる（自分探しの旅）
１６−３０度：潜在力　自分の可能性と現実の溝（可能性を使いこなす努力）
・個性の始まり・使命や目的が明確になった人

牡牛座（感覚）

１−１５度：実体化　才能が開花する（使命や目的が明確になった人が先天的遺伝的な才能に気づく）
１６−３０度：確信　芸術的センスが秀でる（自己の個性的な成長を確信・五感に関わる経験・センスを磨く・感覚的な美意識）
・経験により肉体的な生活を確実なものとする・身体や五感への同化

双子座（知性）

１−１５度：発見　知性や好奇心を磨く（自分自身のマインドを形成していく・発見の旅・求心的）
１６−３０度：外部化　自分の才能を発表したい（社会の中で自分の才能を開花させたい成長・遠心的）
・知的な探求で獲得した自己のアイデンティティを公共の場で確認したい・好奇心と個人的野心に動かされた知性

蟹座（心）

１−１５度：決断　自己犠牲的な意思決定（限られた範囲の中の社会（家庭）に同化し自我の主張を譲歩する・社会性集合性を受け入れる）
１６−３０度：統合　伝統を受け入れ創造力の基盤とする（保守的な信条家系や郷土を守っていきたい・創造力の土台）
・伝統的な価値に根ざした生活

獅子座（自我）

１−１５度：燃焼　創造的なエネルギーが噴出する（牡羊・牡牛・双子で養われた個人のエゴが集合的伝統的な場に植えられて体外的なエゴとして発芽・燃え上がる活力が吹出・自己表現を模索）火＝神秘主義的な伝統でサイキックエネルギーが地球圏に侵入してくるポイント
１６−３０度：解放　火的エネルギーの外部への放射（解放されたエネルギーが発せられ周囲と連帯、共生を呼び起こす・エゴに支配されている）
・野放図な自我・自己表現・燃焼の炎が外に向かって放射

乙女座（調整）

１−１５度：個性化　洞察力をもとにした個性の獲得（野放図な自我を人間として理想像というイメージに基づいて調整・浄化する・自己訓練と内省・自分を訓練）
１６−３０度：教育　知力の限界から霊的英知へ　（知力の限界に気づく・個人としての可能性のギリギリまでを極める）
・問を繰り返す・識別力、分析力を備えた知性・自我を超越する準備段階・個人性のアークの最後

天秤座（英知）

１−１５度：変容　個性化から集合化への転換・自分を犠牲にする傾向・他人の考えや生き方に合わせすぎる傾向あり（多くの人との接点・人とかわかるために研究や知識活動に参加する）
１６−３０度：再構築　宇宙的な真理へのアプローチ（自分の生き方を再構築・人間の知情意のバランスをとる・生き方の美意識が介在する・知恵が完成形態へ向かう
・集合性の始まり・宇宙の摂理や人間の真理とはなにかを自らに問う・均整の取れた普遍的な美や完全な知恵を追求

蠍座（力）

１−１５度：霊的交流　知性を放棄して力を求める（知恵に加えて力を加えたいという衝動・興味あるテーマに情熱的に深入り・バランス感覚を失う・興味を感じる対象との確実な一体性・権力欲・支配欲・性愛感情に執着）
１６−３０度：信仰　力による緊張からの解放（神秘的なものを好む・精神世界的なものに惹かれる・一体化から離れなければならない２９度３０度シリアスな度数・苦しみがつきまとう）
・精神的な対象に内面的に同化していくことを学ぶ

射手座

１−１５度：抽象　統合された意識への到達（体験を統合化して普遍的集合的に誰にも役立つ知性知識などを追求・机上の理論追求派）
１６−３０度：移行　思想的な価値観がピークを迎える　（思想や哲学活動の一つのピークを迎える・将来に対する予見力未来に対して明るい展望を提示する力）
・理念的な活動から社会の現実的なテーマに問題を投影

山羊座

１−１５度：結晶化　社会的エネルギーの高度な結晶化（地域社会の需要に対する適応性・実際性を追求し権力欲に似たやり過ぎの傾向あり・個人と社会の間の緊張関係を感じる・社会的な情勢や動きには敏感）
１６−３０度：集団行動　極限に達した力の放棄（協調性や連帯感が発達し緊張関係を緩和・常に社会を根底から支えていた原理に目覚め獲得する）
・９つの星座を通して蓄積したものを最終的に結晶化させ自分の生き方を完成させる・人生の目的が成就する場所・特定の国や社会に関連する・守護惑星「言葉と時間の壁］を意味する土星（社会性に一定のかべがある）

水瓶座

１−１５度：貢献　冷静に目覚め新たな価値観を獲得する（山羊座の限られた地域性の影響から脱却していないため反動的な要素が出てくる・常識や風習を無視する）普遍的な人間の理想に目覚め始める（定着せず衝動的に社会的立場を放棄する・孤立することに喜びを見出すひねくれ者）
１６−３０度：統合　人格意識からの脱皮と霊的再生（大きなビジョンの中で生きることが出来る・魂や人格の全体的な完成を目的にするような生き方・博愛精神・自由な精神・
・より広い国際社会に関連する・守護星は天王星「普遍的な開かれた自覚」を象徴・言葉や国を超越したグローバルな価値に憧れを抱く

魚座

１−１５度：連合　相互にエネルギーを交換しあう（個人個人の精神的な財産を使い、周囲の人の生命が生き生きと新陳代謝出来るようにしたいという愛他精神に駆られる・高度な世界も低劣な世界も区別なしに一気になだれ込んでくる）
１６−３０度：永久化　輪廻転生への原点と回帰する（終わりで始まりの場所・生命を全体的に観察する広い視野を持つ・日常的な感覚とはかけ離れている・本質的な部分で自分自身とは何か？を確認する・２６度以降は永遠という純化された意識に到達・受けて立つ勇気が必要）
・最後の星座・集合性のアークの最後・集団的精神の浄化・調整に関連・魚座の守護星海王星は物事の境界線を溶かして壊す　

この後のエニアグラムに当てはめる方法とかも気になるのですが、また機会があったら書くかもしれません

こういう学び大好きすぎる…ｗ