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All about quiet funk (#1)

クワイエットファンク という名前をつけて販売した初めてのプラグから、25年が経った。当時はまだプラグ作りは趣味の延長で、これを毎日の仕事に出来たら最高だろうなと悶々としていたのを覚えている。

そのプラグの名前はミンミンゼミというものであったが、英語表記が ming ming zemi と洒落ていた。香港の Hong Kong にも通じる感じがして面白い。命名して頂いた恩師のセンスに感服したのである。

その2年後にデカダンストーイという名前で、ミンミンゼミは生まれ変わったが、そこまでの道のりは長かった。優柔不断で完璧主義という不思議な性分が災いして一向にモノにならないのである。

なんとか発売したのも束の間、今度はB品の嵐。検品で撥ねたB品の数は販売する商品を上回り、ビジネスとしては如何ともし難い状態になっていた。原因は自分の検品基準であったのだが、、

それでもルアーは飛ぶように売れ、注文に追いつかない状況が続いていた。詳しく調べた事は無いが、年間数万個のデカダンスを数年間、毎月のように作り続けていた。

一体どれだけのデカダンスが何匹のバスを釣ったのかを考えると、嬉しいような悲しいような複雑な気持ちになることもあるが、未だに売れ続けているのは本当に有難いとデカダンスとバスに感謝している。

買ってくれたお客さまや仕入れてくれたお店の方々にはもちろんであるが、やはり未だに釣れ続けているのが原因だろうと思う。プラグとして数十種類、バージョン違いを合わせると恐らく百を超えるルアーを販売してきたが、デカダンストーイは特別な存在なのである。

何度もデカダンストーイには助けられてきた。釣りでも実生活でも。。本当にありがとう。デカトーイ。なんだか良くわからない話になりそうなので、今回は、この辺りで終わりにしようと思う。

次回は、もっと実釣に関するあれこれを綴ってみたいと考えております。





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